政治

立憲民主党・安住氏「安倍首相は健康状態の説明を」野党の要求に与党は難色を示す

安倍首相が日帰り検査を受診したことを受け、野党やマスコミは総理大臣の健康状態を懸念している。

立憲民主党の安住国対委員長は「予算委員会に出席して健康状態などを国民に話してはどうか」と提案し、集中審議の開催を希望した。

しかし与党側は難色を示していると言う。

「安倍首相は健康状態の説明を」野党の要求に与党は難色を示す

安倍首相の健康状態を懸念する声が出ている中、野党側は、安倍首相が国会に出席し、健康状態などを自ら説明するよう求めたが、与党側は難色を示した。

自民党と立憲民主党の国対委員長が20日に会談し、野党側は、安倍首相が9月上旬に予算委員会に出席して、自らの体調やコロナ対策について説明すべきだと求めた。

立憲民主党・安住国対委員長「集中審議をお願いしたい。そろそろ総理の方から直接、体調が万全なのかどうか、今の健康状態含めて、国民にお話しなさったらどうですか」

自民党の森山国対委員長は、安倍首相の体調について、「あまり無理をなさらずに、健康回復していただくことを祈っている」と述べる一方で、予算委員会の集中審議については、野党の合流に向けた動きを見定める必要があるとして、難色を示した。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/eea8d15c0bb42073d3ae38cc36770316834a0ada

「安倍総理の足取りが重い」

TBSニュースが13日に報じた記事によると、報道陣を横切るように官邸の執務室へ向かう安倍総理の足取りが重くなったとのことだ。

もちろん、一般国民の多くはさほど気にならない情報かもしれないが、左派やマスコミは安倍首相の一挙一動が気になってしまう。なんと、ストップウォッチで計測したのだ。

4月平均は18.24秒だったのに対し、8月に入ってからは20.83秒もかかっている。4ヶ月の間に約2秒も遅くなっているのだ。

安倍首相の“足どり”に注目 4月以降の歩き計測すると・・・
https://www.youtube.com/watch?v=MDBvYCc3F1M

有権者の中には「近年まれに見るどうでもいいニュース」と感じた人もいるだろうが、打倒安倍のためだけに動く野党や左派にとっては貴重な情報だったかもしれない。

安住国対委員長は「集中審議をお願いしたい」という要望を出し、そのためにも首相の体調が万全ならば健康状態を説明したほうがいいと提案した。しかし森山国対委員長をはじめ与党は総理の体調を公表することには消極的であり、提案を受け入れる様子は見られない。

アベ自民党は包み隠さず全てを公表せよ

FNNの報道が流れた後、Twitterでは否定的な意見が飛び交っている。

「そもそも大統領や首相といった政府のトップである公人の健康状態は、国家機密として扱われるのではないか」

このような意見が見られた。

20日にDHCテレビが放送した「真相深入り!虎ノ門ニュース」で、ゲスト出演した大阪観光大学専任講師の久野潤氏も以下のように指摘している↓

確かに健康状態は個人情報であるため、本来なら本人の同意なしで公表させるものではない。特に安全保障上の問題から、行政のトップに位置する人物の健康状態を公表することは、おおよそ先進国ではまず考えられないだろう。

たとえば金正恩氏の健康状態も「悪化しているのでは」などと噂されているが、当然ながら北朝鮮側は真相を明らかにするわけがない。国家のトップである人間の体調不良など、敵国にとってはチャンスだからだ。

これは有権者であれば容易に想像できることなのだが、立憲民主党の安住国対委員長は堂々と健康状態の公表を要求したのだ。現政権の倒閣を目指す野党支持者にとって、これほど頼もしい存在はいない。

立憲民主党といえば、蓮舫氏が「ドローン規制法改正案」に反対したことが記憶に新しい。「自衛隊や在日米軍基地の上空における小型無人機ドローンの飛行禁止」を盛り込んだ法改正だが、「国民の知る権利」「報道の自由」を訴えて反対したのだ。

日本共産党も同じく反対しており、しんぶん赤旗にも投稿している。

米軍上空ドローン禁止 改定法成立
新聞協会「知る権利侵害」共産党など反対
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-18/2019051801_03_1.html

常識的に考えれば安全保障は非常にナーバスな問題であり、積極的に開示されるような事案ではない。少なくとも先進国で軍事機密を積極的に公表している国はないだろう。なぜなら敵国に情報を与えているようなものだからだ。

しかし、周辺国への配慮を重要視する野党にとって、安全保障上の問題といえど自民党に情報開示を求めることは至極真っ当な主張だ。安住氏は立憲民主党の姿勢をそのまま主張しただけであり、安倍総理の健康状態を聞き出すことは何も不自然ではない。

一国の首相ではあるが、安倍総理は予算委員会に出席して健康状態を開示すべきではないだろうか。国民を安心させるためにも、全てを公表していただきたい。

もちろん「安全保障を脅かす」という意見はあるが、日本における防衛は何も問題はない。なぜなら”憲法9条”によって国際平和に貢献している国に対し、攻撃を仕掛ける国などいないからだ。

日本の安全は絶対的に確保されている。

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