政治

安倍前首相が靖国神社を約7年ぶり参拝 韓国通信社も速報で伝える「極右傾向を再確認」

安倍晋三前内閣総理大臣は19日、靖国神社(東京・九段北)に参拝したことをTwitterで明らかにした。

「本日、靖国神社を参拝し、今月16日に内閣総理大臣を退任したことをご英霊にご報告いたしました。」とツイートしている。

安倍氏は平成25年12月に靖国神社に参拝して以降、在任中に参拝はしていない。

この報道は韓国通信社でも速報で伝えている。

安倍晋三前内閣総理大臣が靖国神社参拝

安倍前総理は第二次政権の発足後、平成25年12月26日に1度だけ靖国神社に参拝している。その後は総理大臣在任中は参拝していない。

その一方で毎年、8月15日「終戦の日」には、自民党総裁として私費で玉串料を納めており、春と秋の例大祭には「真榊(まさかき)」を奉納している。靖国神社との関わりを断っていたわけではない。

閣僚の靖国参拝には中国や韓国、そして左翼からの反発が大きい。ましてや首相という一国のトップが参拝すると明確なメッセージで批判の声を上げている。「侵略戦争の正当化」「A級戦犯合祀の肯定」といった主張だ。

安倍前首相の靖国参拝は周辺国でも反応があり、本日午前には韓国通信社の聯合ニュースも速報で伝えた。

韓国通信社・聯合ニュースが速報で伝える

“영령에 퇴임 보고”…6년8개월여만에 참배 확인

首相時代靖国神社を参拝し、日本内外から強い批判に直面していた安倍は、後に参拝を自制したが、「現職首相」という政治的負担を脱いすぐ再び参拝して極右性向を再確認したわけだ。

後継者である菅義偉(菅義偉)首相が「安倍政権継承」を掲げた中で自民党の主要支持層である保守・右翼勢力に投げる政治的メッセージでも見られる。

安倍は、再執権1周年を迎えた2013年12月26日、電撃的に靖国神社を参拝し、これは日本が起こした侵略戦争を正当化することの批判を生んだ。

韓国と中国が強く抗議し、米国も失望したという声明を発表した。

安倍は、その後には、日本の敗戦日(8月15日)や靖国神社の春・秋祭祀へのオマージュか賛辞代金を送ることで参拝を代わりにした。

靖国神社には、極東国際軍事裁判(東京裁判)に基づいてハングされた東条英機(東條英機・1884~1948)などA級戦犯14人が合祀されている。

引用:https://www.yna.co.kr/view/AKR20200919028351073?section=international/all&site=major_news01

韓国の聯合ニュースも速報で伝え、現職の内閣総理大臣という肩書きが失くなったことで参拝はしているものの、良い印象は抱いていない。安倍氏を「極右傾向」と表現している。

安倍路線を継承する菅内閣への警戒心も抱いている様子。自民党の主な支持者は保守層だ。靖国神社参拝を肯定的に捉えている人が多い。安倍前首相の参拝についても、ほとんどのリプライや引用ツイートが称賛コメントばかりだ。

菅義偉首相が政治家として保守系なのかは甚だ疑問ではあるが、おそらく参拝を期待する支持者も多いだろう。同時に韓国や中国も動向をチェックしているはず。

安倍氏を「極右」と表現するくらいだ。靖国神社を参拝することがどれだけ隣国を刺激しているのかが良くわかる。称賛コメントの多い日本への警戒心は高まっているだろう。

やはり日本の右傾化は深刻な状態だ。

日本は隣国に配慮すべき

中国共産党機関紙・環球時報も速報で伝えるなど、靖国参拝は中国や韓国の感情を逆撫でしているようだ。

本来、英霊への敬意を示す参拝行事に抗議することは、少なくとも他の先進国では見られない光景だ。靖国神社には朝鮮人日本兵も英霊として祀られている。

そもそもA級戦犯に固執しているが、BC級戦犯はいいのかという声もある。ABCはランクや順位ではなくただの項目であり、罪の重さではない。何をもって「A級戦犯ガー」と叫ぶのか謎な側面が多い。

しかし韓国や中国そして左翼にとって重要なのは、靖国神社そのものが問題だ。A級戦犯合祀がとにかく許せない。個々の参拝や信仰まで制限することは不可能だが、少なくとも首相は参拝するべきではない。

他国なら内政干渉だが、日本だけは別だ。どんな正論を並べようとも、中国や韓国に反論するべきではない。英霊よりも隣国に配慮しよう。

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