朝日新聞の内藤尚志記者は先月29日、自身のTwitterアカウントで取材姿勢の持論を展開した。
政府の政策が国民に正しく伝わっていないことを「マスコミが報じないからだ」と批判されている点について、「新聞は政府の広報誌ではありません。政策を分かりやすく伝えるために記者は取材しているのではありません。政策の問題点を見抜き、政府が隠していることを暴くために取材しています」と反論。
情報を正確に伝えるよりも政権批判を重視する姿勢に批判が集まった。
内藤尚志氏は2日後に一部訂正し、謝罪している。
朝日新聞記者・内藤尚志氏「政府の隠し事を暴くために取材している」
霞が関周辺で「マスコミが報じないからだ」という声もたまに聞きますが、そもそも新聞は政府の広報誌ではありません。政策を分かりやすく伝えるために記者は取材しているのではありません。政策の問題点を見抜き、政府が隠していることを暴くために取材しています。
— 内藤尚志(朝日新聞記者) (@naitouhisasi) January 29, 2021
「政策を分かりやすく伝えるためではない」→炎上、訂正&謝罪
中小企業のバイトでも申請できる #休業支援金 は、まだほとんど利用されず、予算が余る状態。これは、政府の広報が不足していたのも一因だと思います。社運をかけた新製品や新サービスを熱心に説明してくる民間企業を取材するたびに、官僚との熱量の差を感じてしまいます。https://t.co/s7vNGEdZjH
— 内藤尚志(朝日新聞記者) (@naitouhisasi) January 29, 2021
朝日新聞記者の内藤尚志氏は、国民の間で休業支援金があまり利用されていない点を「政府の広報が不足していた」と指摘。合わせて「マスコミが報じないからだ」と批判されることについて反論をしている。
「政策を分かりやすく伝えるためではない、政府の隠し事を暴くために取材している」と持論を展開しているが、おそらくこれが朝日新聞記者としての矜持なのだろう。事実や情報を国民へわかりやすく伝えるよりも、政権批判が第一の目的となっているかのような主張は、さすが朝日新聞だ。
しかし、予想外に批判リプや批判RTが集まったことで2日後に訂正している。「まずは分かりやすく伝える」という記者として基本的な仕事の姿勢を思い出したようだ。
×政策を分かりやすく伝えるために
○政策を分かりやすく伝えるためだけに申し訳ありません。「だけ」が抜けてしまっていて、おかしな意味になっていました。まずは分かりやすく伝えられなけば、記者の仕事を果たしたことになりません。ご指摘、ありがとうございます。たいへん失礼いたしました。
— 内藤尚志(朝日新聞記者) (@naitouhisasi) January 31, 2021
政治垢たちから、まさかの集中砲火に訂正に追い込まれた内藤尚志記者。果たして訂正する必要はあったのだろうか?
