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立憲民主党の元議員、駒大・大八木監督「男だろ!」を「炎上マーケティング」と指摘

立憲民主党の元衆議院議員で現在はジャーナリストの井戸まさえ氏は論座への寄稿で、箱根駅伝でも話題となった駒沢大学・大八木弘明監督の檄「男だろ!」について論評した。

ファミマの「お母さん食堂」を例に出し、出版社が大八木監督の著書タイトルに「男だろ!」と入れたことに触れて「性別役割炎上マーケティング」と指摘している。

継承か断絶か 箱根駅伝とファミマにみる「男だろ!」「お母さん食堂」社会の未来

・最終10区で3分20秒差。誰もが「逆転不可能」と思った差を縮め、奇跡の大逆転劇でレースはクライマックスを迎える。手に汗握る展開の中で、テレビから聞こえてきたのは、駒大・大八木弘明監督の檄である。選手はギアチェンジし、加速していくが、画面の先では「男だろ!」について別のデッドヒートが行われることとなる。
・ジェンダー平等が叫ばれる昨今、職場で、学校で「男だろ!」と声がけしたら、セクハラ、パワハラと非難されることは必至である。大八木監督の檄も、女性を侮蔑したものではないとわかりながらも、聞こえのよいものではない。実際、SNSでは箱根駅伝ファンでもこの掛け声に違和感を持つとの発信をした人も少なくない。
・速い者、強い者が勝つという、スポーツの世界において、「男」はその頂点を示す言葉で、基本的に「女」とは違った土俵で競技しているからこそ、その強さは否定できない。「男」は、絶対強者であると、聞かせたいのである。
・出版社が大八木監督の著書のタイトルに「男だろ!」を入れるのも、同じく性別役割炎上マーケティングなのである。
引用:https://webronza.asahi.com/national/articles/2021011300005.html

駒沢大学・大八木弘明監督「男だろ!」は炎上マーケティング?

2009年の総選挙で当選し、2017年の総選挙で落選した元国会議員のジャーナリスト・井戸まさえ氏。選択的夫婦別姓制度の推進に力を入れていることでも有名だ。

井戸氏は「男女差別といった意味合いはなく」と理解しながらも、「男だろ!」を性別役割炎上マーケティングとまで表現した。アスリートに対して檄を飛ばす発言に対し、よくぞここまで長々と記事を書けるものだなと感心する。

「炎上マーケティング」とされてしまうのは、性別表現で過剰に反応する一部界隈の声が大きいからとも言われている。

こうして窮屈な表現・言論空間が作り上げられていく。確かに「男だろ!」という檄の飛ばし方を称賛することもないが、不適切な表現と決めつけることが果たして自称リベラルの言う「多様性」なのだろうか。

一つ言えることは、「女らしくない女」「男らしくない男」を認めることは非常に大切であり、当たり前とするべきだと思う。しかし、その目的のために「女らしい女」「男らしい男」の存在を排除する考えに、「多様性」を見出すことができるのか。

今後も自称リベラルの高い知性と優れた品格に注目していきたい。

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