立憲民主党の石垣のりこ参議院議員は15日、自身のTwitterアカウントで河北新報が山本拓元農水副大臣へ取材した記事を引用し、福島第1処理水の海洋放出をめぐってツイートした。
海洋放出を予定されているALPS処理水を、石垣氏は何度もツイートで「汚染水」と表記している。
また、「安全」との見解について「なぜ最初から情報を開示しないのか」と疑問を投げかけた。
立民・石垣議員 福島第1原発のALPS処理水を何度も「汚染水」表記
立憲民主党の復興部会等でも汚染水の海洋放出について省庁などから説明を受け、議論している。山本元農水副大臣の指摘にもある、原発敷地内の広大な土地にタンクの増設が可能ではないか、との意見も出されているが、政府は「海洋放出」ありきの姿勢を崩さない。
https://t.co/L5Xcvhlr1X— 石垣のりこ (@norinotes) January 15, 2021
東京電力は当初、放出する汚染水「ALPS処理水」にはトリチウム以外の放射性物質は取り除かれている、と言い続けてきました。しかし、海洋放出の議論が進むにつれて、貯蔵されている汚染水には基準値を超えたトリチウム以外の放射性物質が含まれていることが明らかになりました。
— 石垣のりこ (@norinotes) January 15, 2021
やっとのことで漁を再開できた漁師の方々、一度途切れた販路を再開、また新たに開拓した卸や加工業者の方々、宮城の美味しい魚を食べてもらおうと学校や保護者への説明を何度も行い他県の給食で提供する活動を行ってきた方々など、皆さんの努力が汚染水の杜撰な「海洋放出」で台無しになってしまいます
— 石垣のりこ (@norinotes) January 15, 2021
福島第1処理水「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣(湖北新報)
嘉悦大学の高橋洋一教授を根拠もなく「レイシスト」とレッテルを貼り、安倍前総理を「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と揶揄した、ANTIFA石垣のりこ議員が引用した記事は以下の通り。
福島第1処理水「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣
東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り、自民党国会議員でつくる勉強会の呼び掛け人で、政府が検討中の海洋放出に反対している山本拓元農林水産副大臣(衆院比例北陸信越)が14日、河北新報社の取材に応じ「2022年(9月ごろ)にタンクが満杯になるとの東電の計画は崩れた。他の方法を検討すべきだ」と述べた。
-なぜ海洋放出に反対なのか。
「東電は、関係者の理解なしにいかなる処分も行わないなどと福島県漁連と文書を交わした。全国漁業協同組合連合会が絶対反対と表明した海洋放出をするのはおかしい」
「建屋への雨水流入を抑える対策などを前倒しで実施すべきだ。原発敷地内には広大な土地があり、タンク増設の余地はいくらでもある。タンクが満杯になる時期は延ばせる」
-抜本的な対策は。
「いくつか方法がある。耐用年数が約100年と長く利用できるタンクに変えつつ、トリチウムの半減期(12・3年)を待つ。分離技術の研究も進んでいる」
-処分方法決定は20年夏が期限とみられていた。
「もう年が明け、既に東電の計画は破綻している。まず地元に説明しないといけない」
-党国会議員による勉強会を昨年12月に設立し、呼び掛け人を務める。
「(廃炉・汚染水対策関係閣僚会議議長の)加藤勝信官房長官と12月末に会った。『直接的には私は関係ない。あくまでも経済産業省だ』と明確に言っていた。これが実態だ」
-海洋放出を近々に決めることはないのか。
「反対だ。根拠がない。前提となる東電の計画は矛盾だらけで、勉強会として事実確認をしたい。私のホームページに情報を載せており、福島などからも情報を寄せてほしい」
「流れを見ていると、少なくとも処理水に関し、今の官邸はガバナンス(組織統治)が混乱している。政府を支える国会議員の有志で、ちゃんと責任を持ってただしたい」
引用:https://kahoku.news/articles/20210115khn000020.html
記事には「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議〜」の部分だけ「汚染水」と表記されているが、取材された山本氏の発言や湖北新報の文章にも、ALPS処理水を「汚染水」と誤表記する箇所は見当たらない。
石垣のりこ議員は何としてでも処理水を汚染水へと書き換えたいのだろう。連続ツイートで何度も「汚染水」と間違った表記をする姿勢は、さすが放射脳な反原発左翼と呼べるほど一流の活躍である。
ちなみにトリチウムは「水素」の仲間であり、自然界でも生成される。生活レベルで言うと雨水や水道水、そして大気中にも存在している。トリチウムのエネルギーは非常に小さく、人体の影響を計算した基準で浄化されているのがALPS処理水だ。
他の原発保有国でも処理水の海洋放出による希釈は一般的な方法であり、青森県の六カ所村では2007年に1,300兆ベクレルのトリチウム処理水が試験的に海洋放出された実績が既にある。
しかし、マスコミや反原発勢力が誤表記で印象操作することによって、海洋放出は非常にネガティブな問題となっている。地域の風評被害だけでなく、漁業関係者や消費者の不信感もまだ取り除かれていない。

「なぜ最初から情報を開示しないのか」→してます
「トリチウム以外の核種は環境にも影響を与えるようなものではない」「希釈すれば安全に放出できる」というならば、なぜ最初から情報を開示しないのでしょうか。正確な情報開示と説明なしに「海洋放出」という結論ありきで進めることを、決して認めてはならないのです。
— 石垣のりこ (@norinotes) January 15, 2021
嘉悦大学の高橋洋一教授を根拠もなく「レイシスト」とレッテルを貼り、安倍前総理を「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と揶揄したANTIFA石垣のりこ議員は、安全とされる処理水について「なぜ最初から情報を開示しないのか」と苦言を呈した。
当サイトで何度も紹介しているが、資源エネルギー庁の公式HPでALPS処理水や海洋放出の話は詳しく載せられている。トリチウムの説明もされており、情報は以前から絶賛公開中だ。
また昨年末頃に東京電力が報告した試験結果では、「ALPSによる⼆次処理によってトリチウムを除く核種の告⽰濃度⽐総和が1未満に低減できる」ことが確認された。保管中の汚染水をALPS装置で二次処理する効果は出ている。
スペシャルコンテンツ「福島」関連の記事一覧
経済産業省 資源エネルギー庁
福島第⼀原⼦⼒発電所 多核種除去設備等処理⽔の⼆次処理性能確認試験結果(終報)
2020年12⽉24⽇
東京電⼒ホールディングス株式会社
福島第⼀廃炉推進カンパニー
石垣のりこ議員がどこまで調査したのか知らないが、海洋放出に関してこれまでも情報は公開されている。石垣のりこ議員のツイートは、まるで政府が情報を隠蔽しているかのような印象を抱かせてくれる。さすがは立憲民主党の議員だ。
立憲民主党・石垣のりこ議員 風評被害に貢献?
誇り高き反原発左翼による活動により、まだ不安や風評被害が除去できない。政府の発信力にも大きな問題はあるが、放射脳な野党議員やマスコミが熱心に印象操作を実施して歯止めとなっている。
石垣のりこ議員のツイートに記述されている「汚染水の海洋放出」は明確なデマである。ALPS処理水を何度も「汚染水」と呼び続けることで、多大な風評被害をもたらす可能性は高い。石垣氏は風評被害の拡大に貢献していると言っても過言ではない。
意図的なのか無意識なのかは不明だが、今や放射脳な反原発活動家に引けを取らない。ごく自然に病気を抱えた人を揶揄することができるANTIFA石垣のりこ議員は、今後も風評被害の拡大に貢献するだろうか。