立憲民主党の菊田真紀子衆院議員は4日、衆議院予算委員会の質疑についてツイートした。
菊田議員は大雪対策や拉致問題等の質疑を用意していたらしいが、「国会中継される際は特に旬な問題を取り上げる瞬発力が求められる」ことを理由に、大雪対策や拉致問題の質問ができなかったことを悔やんでいる。
そして冒頭で質問した内容は「森喜朗会長の発言問題」だったが、これが菊田議員の”旬”で”優先的”な議題だったのだろうか。
立憲民主党・菊田真紀子議員「旬な問題を取り上げる」
予算委員会の質疑を終えました。国会中継される際は特に、旬な問題を取り上げる瞬発力が求められるため、時間配分に苦労し、準備していた大雪対策や拉致問題等の質問ができず、悔しさが残りました。日々精進が必要ですね。
皆様、応援ありがとうございました! pic.twitter.com/GlilixNHi2— 菊田まきこ (@kikuta_official) February 4, 2021
大雪対策や拉致問題の質疑より森会長の発言問題を優先?
新潟4区から出馬して当選した立憲民主党の菊田まきこ議員は、主に日本海側の大雪対策や拉致問題よりも「旬な問題」を取り上げた。国会中継で目立つため、国民の目を引きやすいテーマで挑んだらしい。
そして優先したのが「森喜朗会長の発言問題」ということなのだろうか。新潟県は横田めぐみさんが北朝鮮の工作員によって拉致された地域である。その新潟県から出馬し、ご自身も蝶結び型のブルーリボンバッジを着けていることから、国の最優先課題である拉致問題は「旬」云々を超えたテーマであってほしいと思う人もいるはず。
しかし、それでも菊田議員は冒頭から森会長の発言に関して質疑し、約10分ほど時間を費やした。約40分の質疑だったため、1/4が森会長の発言に関する質疑に費やされたことになる。
「国会中継される」ことを理由に「旬なネタ」を使って政権批判に勤しむ姿は、まさに立憲民主党としての誇らしい姿勢だ。拉致被害者のご家族がどんな気持ちになるだろう。
党の方針で急遽変えられたのかもしれないが、自信を持って大雪対策や拉致問題よりも「森会長」を優先させた菊田まきこ議員の知性と品格には感動を覚えた。
日本海側を中心に、現在も大雪で生活に支障が出て困っている方々がいる。そして北朝鮮に拉致されてから40年以上も経過し、今も帰国や再会が叶わない被害者のご家族がいる。しかし、菊田議員にとって「旬」とは・・・。
国民民主党に遅れを取らないよう「提案型野党」を打ち出した立憲民主党だが、やはり「批判型野党」の片鱗が垣間見える。大雪対策や拉致問題よりも「旬な話題」を追求した菊田議員に、きっと支持者や立憲ペートナーズも喜んでいたことだろう。
