立憲民主党の小川淳也衆院議員は25日の衆議院予算委員会で質問に立ち、菅義偉首相に対して補正予算の内訳を批判した。
特にGoTo予算について「1兆円のGoTo予算は不謹慎」と主張、「国民に誤ったメッセージを発する」と批判して予算の撤回及び組み替えを求めた。
これにTwitterで旅館経営者である永山久徳氏が「ついに我々の仕事は不謹慎扱い」と呟き、話題となっている。
元コロナ患者 立憲・小川氏「GoTo予算は不謹慎」国会で追及
国会では25日、去年、新型コロナに感染した野党議員が質問に立ち、政府の対策を追及しました。
「朝からちょっと声のかすれが気になる。体調はいかがですか」(立憲民主党 小川淳也議員)
「のどが痛くて声が出ないだけで、いたって大丈夫です」(菅義偉首相)
国会で菅総理への気遣いを見せた立憲民主党の小川議員。実は・・・
「入院期間は仮に症状が落ち着いてもウイルスを排出してはいけないので、最低でも10日と言われていまして」(去年11月 小川議員のTwitterより)
去年11月、自身もコロナウイルスに感染した小川氏。25日の国会では、濃厚接触者の定義の範囲が狭いことや医療従事者の負担が大きすぎることが課題と感じたと指摘しました。そのうえで、補正予算案にGoToトラベルの予算が盛り込まれていることについて「国民に誤ったメッセージを発する」と批判しました。また、先週、コロナへの感染が確認された石原元経済再生担当大臣と、その前日に会食を共にしていた坂本大臣については、「更迭すべき」と迫りました。
「この期に及んで閣僚が会食しているというのは、極めてじくじたる思いだと思う。総理、これも厳し目に申し上げます。更迭すべきじゃないですか」(立憲民主党 小川淳也議員)
菅総理は坂本大臣が会食の際に感染対策を取っていたほか、保健所からも「濃厚接触者ではない」と判断を受けているとして、大臣を更迭する考えはないとしています。
引用:https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4182456.htm
2021年1月25日 衆議院 予算委員会 立憲民主党 小川淳也 衆議院議員
この補正予算に、私は「1兆円のGoTo予算」が入っていることは不謹慎だと思う。3月までにやるんですか税金使って、旅行キャンペーン。撤回して組み替えを求めたいと思います。
永山久徳氏「ついに我々の仕事は不謹慎扱いされることになった」
菅首相に対して「叩き上げのストーリー」に疑問を抱き、「どういう人物なのかは生い立ちや環境に規定されると発言して、菅首相の生い立ちを国会で明らかにすることが「総理大臣としては最初の仕事」と言い切った世界市民こと立憲民主党の小川淳也衆院議員は、第3次補正予算でGoToトラベルに1兆円の予算が組まれたことを批判した。
(上記の発言は後に謝罪・撤回している)
立憲民主党としては国土強靭化の予算と合わせて「コロナ対策に回せ」と主張してきており、緊急事態宣言前に組まれた予算の中身を組み替えるよう求めている。これに関して政府は「コロナ対策の予算は十分、今後も予備費で対応できる」と主張。
(12月以降、予備費は主に「新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金」として使用されており、1月15日(金)時点で残額は3兆8千億円)
小川淳也議員の「GoTo予算は不謹慎」という発言について、一般社団法人日本旅館協会役の副会長で自身も旅館経営者である永山久徳氏は、「ついに我々の仕事は不謹慎扱いされることになった」とツイートした。
ついに我々の仕事は不謹慎扱いされることになった。 pic.twitter.com/sCcAbuDn5d
— 永山久徳 (@h_nagayama) January 25, 2021
曲解だ野党批判だというけど、観光業と地方関連産業を救う予算計上自体が「不謹慎」だと言われた訳で、GOTO停止まではセットにしていた補償や補填の話は無視、単に撤回しろというだけ。3月までに倒れる事業者を助けることは「不謹慎」と言われたのと同じです。以下ソースhttps://t.co/hk6XfdBsuo
— 永山久徳 (@h_nagayama) January 25, 2021
端的にいうとこれ https://t.co/vIYE217LBj
— 永山久徳 (@h_nagayama) January 26, 2021
上記のツイートには一夜明けた26日時点で2万件近くもいいねが付けられ、多くの賛同を得ている。中には「野党批判」「曲解」という批判もあったそうだが、GoToトラベルでギリギリ助かった観光業の方々にとって「不謹慎」は残念に思うワードだったのかもしれない。
普段から政府与党(特に自民党)の発言をチェックし、国会で追求している野党。政権批判する気持ちが高まりすぎてしまい、観光業界へ配慮することを忘れてしまった小川議員の熱い心は、まさに批判型野党のポジションを保ってくれる頼もしい存在だ。
そもそも現時点でGoToの予算を組んでおかなければ、緊急事態宣言解除後に出遅れてしまう。しかし、そんなことはどうでもいい。医師会がエビデンスもなく「コロナ感染拡大」と結びつけてしまったGoToトラベルを、何としてでも阻止するのが特定野党の役割である。
今後も小川淳也議員の熱い言動に期待したい。