時事通信が4～7日に実施した2月世論調査では、菅内閣の支持率が34.8%で前月比0.6ポイント増、不支持率は42.8%増で3.1ポイント増と両方とも増えたことが分かった。
そして政党支持率で野党第一党の立憲民主党は3.1%→3.8%と0.7ポイントも激増している。
いよいよ政権交代の兆しがわずかに見えてきた可能性は少しも感じ取れないわけでないかもしれない。
内閣不支持、初の４割超え ワクチン「期待」８２％―時事世論調査
医療従事者向けを手始めに、１７日にも始まる新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、「期待する」が８２．９％で、「期待しない」の８．１％を大きく上回った。
政府の新型コロナ対応は、「評価する」が２７．８％と前回より９．３ポイント上昇。緊急事態宣言の再発令に伴い、新規感染者数が減少に転じたことなどが、ある程度評価されたとみられる。「評価しない」は５１．２％だった。
内閣を支持する理由（複数回答）は、「他に適当な人がいない」が最多の１５．２％で、「首相を信頼する」９．２％、「首相の属する党を支持している」５．７％と続いた。支持しない理由（同）は、「リーダーシップがない」２４．３％、「期待が持てない」２３．４％、「首相を信頼できない」１６．０％などの順だった。
政党支持率は、自民党が２５．５％（前回２３．７％）、立憲民主党が３．８％（同３．１％）と、いずれも上昇。一方、公明党は２．４％（同３．９％）と減少した。
以下、日本維新の会２．１％、共産党１．６％、国民民主党０．６％、社民党０．４％、れいわ新選組０．３％、ＮＨＫ受信料を支払わない方法を教える党（ＮＨＫ党）０．２％。「支持政党なし」は６１．２％だった。
調査は、全国の１８歳以上の男女２０００人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は６１．９％。
引用：https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021200828&g=pol
立憲民主党の支持率3.8%で0.7ポイント激増
森喜朗氏の発言及び辞任や、長男の総務省接待、菅政権にとってマイナスとも受け取られても仕方ない事柄が続いた。しかし、17日にも医療従事者向けに始まる新型コロナウイルスのワクチン接種といった前向きなニュースもあり、内閣が揺らぐほどの大きなダメージは無いようだ。
それでも2ヶ月連続で不支持率が上回っている。感染拡大は落ち着いてきているが、東京オリンピックが開催されれば、秋には総選挙だ。政党支持率と合わせて今後の動きに注目しよう。
そんなことはさておき、野党第一党の立憲民主党は支持率をかなり上げてきた。なんと0.7ポイントも増え、3.8%もあるのだ。確かに一桁台の低空飛行を続けているとはいえ、これは朗報だ。
今年に入ってから、蓮舫議員の演説前原稿の無断公開や小川淳也議員のGoTo不謹慎発言、拉致問題より森会長失言を優先した菊田真紀子議員など、精鋭たちによる知性が発揮されてきた。
また菅首相長男の接待問題で納得の答弁が引き出せず途中退席、1時間遅らせたことで天皇陛下の内奏を遅らせるという不敬な行動をやらかした野党3党。しかし、それでも立憲民主党の支持率は上がったのだ。
確かに政権を担っているとはいえ、世間は菅内閣や自民党ばかりに注目している。党名も代表も以前と同じでありながら「生まれ変わった」と自称する立憲民主党や、公安調査庁から破壊活動防止法に基づく調査対象団体に認定されている日本共産党といった、誇り高き野党の活動にも目を向けていただきたい。
国会を空転させるほど有能な議員が揃っているのだから。
