立憲民主党の山川百合子議員は7日の衆議院外務委員会で一般質疑に出席し、国際情勢に関して茂木敏充外務大臣に質問した。
山川氏は「ハーグ条約違反で日本は拉致加害国と指摘されている」との件に触れ、「北朝鮮による拉致被害問題を国際世論を動かして解決しようとする我が国として見過ごしていいのか」と投げかけている。
これについて茂木外相は「(国家犯罪である)拉致問題と同列に語れる問題ではない」と怒りを滲ませた。
立憲民主党・山川百合子議員の茂木敏充外務大臣ブチギレ?
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4/7(水)9:00~外務委員会
▶️一般質疑
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10:00~渡辺周 議員
10:25~山川百合子 議員衆議院インターネット審議中継https://t.co/648GZYpFA9 pic.twitter.com/OPRjQsgeld
— 立憲民主党 国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) April 6, 2021
茂木外相「拉致問題と同列に語れる問題ではない」
外務省:ハーグ条約と国内実施法の概要
ハーグ条約について日本は2014年1月24日に署名し、4月1日に発効されている。山川氏は国際結婚からの離婚で問題と言われているいわゆる「子の連れ去り」に触れ、「ハーグ条約違反で日本は拉致加害国と指摘されている」と現状認識しているそうだ。
それを踏まえ、「北朝鮮による拉致被害問題を国際世論を動かして解決しようとする我が国として見過ごしていい指摘ではない」と主張した。さすが立憲民主党。個々の事案として挙げられる問題と北朝鮮による国家犯罪を同列に扱う知性と品格には驚きを隠せない。
自分の子供とはいえ親権を争っている中で無断で自国に連れ去る行為は、もちろん子の利益を守る上でも人権問題として取り組まなければならない。しかし、他人かつ他国の子供を強引に拉致した北朝鮮の国家犯罪と同列に扱って話を進め「日本も加害国に見られている」と貶める姿勢に、左翼としての十分な素質が伺えた。
過去にも「旬な問題を取り上げたい」と、拉致問題より森元会長の発言問題を質疑した菊田真紀子議員のように、立憲民主党の中には知性に溢れる議員が多い。拉致被害者のご家族はどのように受け止めるだろうか。
「それぞれの人権の問題、子供の権利は重要であり、それぞれの国で取り組みが進められていますけれど、これと拉致問題を同一に語るのはいかがなものかと思います」と、その後も珍しく語気を強めて反論した茂木大臣。普段は不敵な笑みを浮かべることも多い茂木外相をここまで感情を露わにさせた立憲民主党の山川百合子議員に、今後も目が離せない。
