政治

千葉・習志野市議会、赤旗勧誘の是正求める陳情採択→許可なし販売の慣習は規則違反?

千葉県習志野市議会は14日、市民から提出されていた政党新聞販売の適正化を求める陳情を賛成多数で採択した。

全国の地方自治体の庁舎内では、日本共産党の議員らが職員に機関紙「しんぶん赤旗」の購読を勧誘していることが問題視されている。

同市議会の本会議で、同様の趣旨の陳情が採択されるのは今回が初めてとのこと。

千葉・習志野市議会、政党新聞販売の適正化求める陳情採択 赤旗念頭

 陳情は趣旨説明で、「近年、全国市町村の庁舎内において、政党新聞(いわゆるしんぶん赤旗)の勧誘・販売・配達・集金が許可なく行われていることが問題となっている」と指摘した。習志野市庁舎内でも「慣習」で行われているとして、「あらかじめ庁舎管理者の許可を受けなければならない」とする条例に抵触すると強調。
(1)庁舎管理規則を順守し、職員の福利厚生に基づいた業者などの許可制度をただちに履行する(2)政党新聞の許可の取り扱いについては、他市の状況も踏まえ、よく精査・検討し、庁舎管理規則の趣旨および市民意識に基づく規則改正を行う-ことを求めた。
 陳情は市議16人賛成、12人反対で採択された。平成26年にも同様の趣旨の陳情が同市議会の総務常任委員会で採択されたが、本会議では否決された。
引用:https://www.sankei.com/politics/news/201214/plt2012140030-n1.html

「許可なし」「慣習」に是正を求める声

令和2年第4回定例会 請願・陳情本文(受理番号第63・64・65・66・67号)
受理番号 第66号「習志野市庁舎管理規則第11条の確実な履行と政党新聞販売の正しい取扱いを求める陳情」
議案、請願・陳情、発議案一覧(令和2年12月14日)

平成26年では本会議で否決された陳情も、今回は賛成16人:反対12人で採択された。今回の定例会には他に4つの陳情が受理されているが、採択されたのはこの陳情のみ。

習志野市庁舎管理規則第11条「許可を要する行為」に記述されている内容だと、「物品の販売、募金、宣伝、勧誘その他これらに類すること。」と書かれている。

しかし、陳情趣旨によると習志野市では、慣習で「勧誘・販売・配達・集金」が行われているとのこと。条例に基づくよう、市民からの要望に応える形となった。

習志野市庁舎管理規則
(許可を要する行為)
第11条 市庁舎において次に掲げる行為をしようとする者は、あらかじめ庁舎管理者の許可を受けなければならない。ただし、市長が別に指定した行為については、この限りでない。
(1) 物品の販売、募金、宣伝、勧誘その他これらに類すること。
(2) ビラ、ポスター、旗、のぼり、立看板、懸垂幕その他これらに類する物を配布し、又は掲示すること。
(3) 面会、陳情、見学等のため集団で市庁舎に立ち入ること。
(4) 駐車場以外に車両その他これらに類する物を乗り入れ、又は止めること。
(5) 仮設工作物の設置その他市庁舎を一時的に占有すること。
(6) 撮影、録音その他これらに類すること。
引用:https://www1.g-reiki.net/narashino/reiki_honbun/l000RG00000840.html#e000000138

公安調査庁による破壊活動防止法に基づく調査対象団体として、誇り高き左翼政党である日本共産党。機関紙の売り上げは重要な収入源なだけに、許可を取らずに販売ができていた慣習に「待った」が掛かるのは痛い。

日本共産党は赤旗の部数減少だけでなく、高齢化で党員も減り、議員数も落ち込むなど衰退の一途だ。10年後の存続すら危ぶまれているとの見方もある。習志野市で陳情が採択されたことは、日本共産党にとって「悪しき事例」になるのか。

この事例が全国の自治体に波及しないといいが。

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