海外

中国、音声SNSクラブハウス(Clubhouse)の利用禁止?香港やウイグルの問題で議論も

アメリカの音声会員制SNSアプリ「クラブハウス」(Clubhouse)が8日、中国本土で利用できなくなるという事態に陥った。

ウェイボーユーザーや検閲監視団体によると、当時はウイグルや香港をテーマに議論が活発化していたという。

インターネットサービスが厳しく検閲されている中国で、またも自由な議論は制限されているようだ。

音声SNS「クラブハウス」、中国で使用不能 当局が規制のもよう

 中国版ツイッター微博(ウェイボー)のユーザーが8日夜にクラブハウスのアプリにアクセスできないと投稿し始めた。
 インターネット検閲の監視団体グレートファイア・ドット・オーグは、中国本土のユーザーによるアクセスが現地時間8日午後7時(日本時間午後8時)ごろに遮断されたとツイッターに投稿した。
 クラブハウスは2020年始めに米国でスタートした。米電気自動車(EV)メーカー、テスラのマスク最高経営責任者(CEO)と米新興ネット証券ロビンフッドのテネフCEOが今月、同プラットフォーム上でサプライズ対談したことでユーザーが一気に増えた。
 中国本土でも多くのユーザーが新疆ウイグル自治区の収容施設や台湾の独立、香港国家安全維持法など政治的に微妙な問題も含め、多岐にわたる話題について意見を交わした。
 クラブハウスは取材の要請に応じていない。中国サイバースペース管理局(CSC)にもコメントを求めるファクスを送ったが返答はない。
 ある微博のユーザーは「クラブハウスは遮断された」と投稿した。別のユーザーは「あまりにも(動きが)速い」と指摘した。
 クラブハウスの遮断について議論した微博の投稿の多くは9日朝までに削除された。
引用:https://jp.reuters.com/article/china-internet-clubhouse-idJPKBN2A81J5

Clubhouse利用禁止 香港やウイグルの問題で議論も

中国共産党の独裁政治が敷かれている中華人民共和国。1989年6月4日に民主化を求めて天安門広場に集結したデモ隊へ軍隊が武力行使して多数の死傷者を出した事件「六四天安門事件」をタブー視するなど、中国の規制監視社会は高次元なレベルである。

検閲システムが機能している中、クラブハウスでは新疆ウイグル自治区における強制収容や香港の民主化デモ、台湾独立といったテーマを話すユーザーが多かったそうだ。中国政府にとって都合の悪い話題ではあるが、あっという間に利用禁止となっている。

漢民族とウイグル人の交流もあったらしいが、中国共産党にとってはメリットもないだろう。さすが独裁政治や人権弾圧を是とする歴史を築いてきた共産主義、国民の言論統制は超一流だ。また、この中国共産党支配下の国と積極的に連携しようとする企業や団体、政治家が日本にいることも、さすがとしか言い様がない。

《参考》クラブハウス中国で規制か 当局に不都合





この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。