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北朝鮮「拉致問題は解決済み」被害者の帰国を求める日本に不快感→強制徴用問題と慰安婦問題に言及?

北朝鮮の朝鮮中央通信は23日に出した論評で、加藤勝信官房長官が日本人拉致被害者の「1日も早い帰国の実現に向けた努力を続ける」と主張したことに強い不快感を示している。

日本政府が北朝鮮による拉致問題の解決を国際社会に訴えていることと関連し、「日本が騒いでいる拉致問題はすでにすべて解決した問題」と反論した。

国連総会は16日に拉致問題を含む北朝鮮による人権侵害を非難、拉致被害者の即時帰国を求めるEU提出の決議案を採択している。

日本人拉致問題「すべて解決」 加藤官房長官発言を非難―北朝鮮メディア

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日の論評で、加藤勝信官房長官が日本人拉致被害者について「一日も早い帰国を実現すべく、政府も総力を挙げて最大限の努力を続けている」と述べたことを非難し、「日本が騒ぎ立てる拉致問題はすでにすべて解決された問題だ」と改めて強調した。
 論評は「日本は拉致問題で『被害者』のふりをしている。拉致問題の被害者はまさにわれわれだ」と主張。「実際に国際化すべき問題、解決すべき政治的な問題は日本の過去の清算だ」と訴えた。
引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122301037&g=int

強制徴用問題と慰安婦問題に言及?

聯合ニュースの報道によると、朝鮮中央通信の論評では徴用問題と慰安婦問題に絡めて日本を「戦犯国」と批判している。

 また日本に対し、「世界最大の戦犯国であり拉致犯罪国」と非難し、「拉致問題における被害者はわれわれである」と主張。強制徴用問題と慰安婦問題に言及した上で、国際化しなければならない問題、解決すべき政治的な問題は日本による「過去の清算」などとした。
引用:https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201223004500882?section=nk/index

現在、日本人拉致被害者は5名が帰国するも、残りの12人はまだ帰国できていない。ところが北朝鮮はこの12人のうち8人はすでに他界、4人は北朝鮮に入国していないと主張している。

日本では拉致被害者だけでなく、特定失踪者が883人はいるとされている。一部捏造された歴史認識で、いわゆる徴用工や慰安婦の問題を持ち出して論点をズラす北朝鮮。さすが、日本の「無条件会談」に反発するだけある。先の国際シンポジウムが相当効いたのだろう。

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龍谷大学の李相哲教授もシンポジウムで主張していたが、核開発問題で北朝鮮を追い込んでも効果の期待値は低い。「拉致」という非道な「人権侵害」の観点こそ、北朝鮮のアキレス腱であり、国際社会が最も関心を寄せるテーマだ。

ところが拉致問題になると、なぜか日本の自称人権派は非常に静かな印象だ。おそらく自称人権派は知性が高すぎて、拉致問題があまり頭に入ってこないのだろうか。何とか「大衆」のレベルに合わせていただき、自称リベラルや自称人権派の知性に期待したい。

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