立憲民主党の枝野幸男代表は18日、党会合で新型コロナウイルスワクチン大規模接種の予約システムをめぐって朝日新聞出版と毎日新聞に抗議した防衛省を批判している。
「システムの欠陥を指摘したメディアに『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うべき」と主張し、検証のために架空の数字を使ってわざわざ虚偽予約を実施して不正手段を全国に知らしめたマスコミを擁護した。
しかし、これは報道内容と異なる。
枝野氏「防衛省は意味不明」朝日と毎日に抗議を批判
立憲民主党の枝野幸男代表は18日の党会合で、自衛隊運営の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターを巡るシステム不備で、朝日新聞出版と毎日新聞に抗議した防衛省を批判した。「システムの欠陥を指摘したメディアに『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うのが本来の姿だ。意味不明な対応をしている」と述べた。
2社は取材目的で架空情報を使って接種予約。システム不備が判明したが、防衛省は2社に抗議文を郵送した。
福山哲郎幹事長も記者会見で「適当な数字を入力しても予約できる考えられないシステムでスタートした」と指摘した。
引用:https://this.kiji.is/767372173384253440
朝日新聞出版と毎日新聞に抗議した防衛省に対して。
枝野代表「システムの欠陥を指摘したメディアに『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うのが本来の姿だ。意味不明な対応をしている」
https://t.co/TmtnLukKje— 立憲民主党 (@CDP2017) May 18, 2021
「予約システムの欠陥を気付かせてくれたメディアに感謝すべき」←事実誤認

枝野代表は「メディアに感謝するのが本来の姿」などと主張したそうだが、AERAの報道によればシステムの欠陥は防衛省関係者からのリークである。つまりシステムの欠点を防衛省は把握しており、それを確かめるため朝日や毎日が「裏付け」と称して架空の数字を用いた虚偽予約を実施。取材をして欠点を報じるだけで済む話なのだが、マスゴミじゃなかったメディアはわざわざ不正の手法を全国に知らしめたのだ。
したがって枝野氏の主張する「早い段階で気付かせてくれて」という文言は報道内容に反する。マスゴミじゃなかったメディアが報じなくても防衛省はシステムの欠点を把握していたため、「感謝するのが本来の姿」と考えることは適切ではない。
岸信夫防衛大臣も脆弱性の指摘を批判しているわけではなく(むしろ改修に向けて指摘を受け入れている)、実際に不正行為で検証し、その手法を広く報じることに抗議している。関連記事でも紹介しているが、現にシステム破壊を目論むANTIFAもTwitterで確認された。愉快犯が出てくることにより、高齢者へのワクチン接種に遅れが生じかねない。そのきっかけを作ったのがマスコミである。
事実や報道を正確に把握せず、とにかく政権批判へと繋げる枝野氏の偉大な知性と品格に感動して涙が止まらない。今後も支持率一桁の誇り高き野党第一党に注目していこう。
