政治

枝野代表と玉木代表の動画ツイート、反響に驚きの差?立憲民主党と国民民主党、緊急事態宣言についてメッセージ

緊急事態宣言が再発令され、対象地域は東京、千葉、埼玉、神奈川の関東に加え、大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県にも拡大された。

11都府県に発令された緊急事態宣言で、飲食店の時短営業や自粛ムード、事業者によっては休業など国民生活に影響を及ぼしている。

Twitterでは緊急事態宣言におけるメッセージとして、合流&分裂で互いに新党となった立憲民主党国民民主党の各代表が動画を投稿している。

立民の枝野幸男代表と国民の玉木雄一郎代表は、国民に向けてどのようなメッセージを発信したのだろうか?

※主観を相当盛り込んだ記事内容

国民民主党・玉木雄一郎代表

新型コロナの影響で時短営業や休業を余儀なくされ、給料が減ってしまった人々に向けられた動画を投稿した国民民主党の玉木雄一郎代表。国が用意している支援策、「雇用調整助成金」「休業支援金・給付金」の概要が申請について案内している。

どんな支援があるのか、どこに問い合わせればいいのか。収入が激減して今後の生活に不安を抱える人々に向け、少しでも支援を受けられるように具体的かつ簡潔に説明されている動画だ。

無駄に不安を煽ることなくURLも載せていることから、国民に正しく情報を伝えようとする玉木代表の冷静な姿勢が伺える。

立憲民主党・枝野幸男代表

飲食店を経営する事業者、成人式が中止となってしまった新成人、医療従事者やその他多くのコロナ禍に苦しむ方々に対し、

「政治が役割を果たしていないということで、多くのみなさんにご苦労をおかけをしています。国会の数の壁という大変大きな困難があるとは言いながら、そして野党の立場であるとは言いながら、多くのみなさんにご苦労をおかけをしていることに、私からもお詫びを申し上げます」

と、謝罪の言葉が述べられた。

特に具体的な案内や対案の詳細に言及することはなく、感情に訴えるメッセージだった。政府が用意している支援の紹介もせず、コロナ禍で苦しむ国民に向けて「機能しない政治」と政権批判を付け加えている

枝野氏と玉木氏、ツイートの反響が大きかったのは?

両名の動画を見比べて、どのように感じるかは人ぞれぞれだ。

感情的な表現をなるべく控えて具体的な補償制度を案内し、困った時はどう行動すれば支援を受けられるのか中身のある情報を発信。国民生活の不安解消に努める国民民主党の玉木雄一郎代表

政権批判だけで終わらず、予算規模設定や具体的な対案を提示する野党として足元を固めてる国民民主党は、提案型野党として政府との建設的な議論を心掛けている

一方で、

コロナ禍で苦しむ方々に労いと謝罪の弁を寄り添うように述べ、「政治が役割を果たしていない」と政権批判に結びつけて国民感情を揺さぶる。最後は「政治を前進させる」と政局を意識させた立憲民主党の枝野幸男代表

あの民主党政権で閣僚を務めた経験のある大物議員が多く所属する立憲民主党は、昨年10月26日に召集された臨時国会で「12月2日に対案を提出」と自信満々に報告している。会期終了日は12月5日だが、あえてギリギリに提出するテクニカルな手法で対案を示した。

具体的な政策の実現アプローチや予算規模の設定といった詳細部分は政府与党が担当し、政府案が出されたら再度批判や追求を強めていく

どちらも野党として甲乙つけがたいほど素晴らしい活躍を見せている。受け取り方は人それぞれであり、どちらの党も魅力的な野党だ。当サイトとしては両者のツイートどちらとも参考にしている。

ちなみに、先述の玉木氏が投稿した動画ツイートはリツイートもいいねも1万件を超えている。そしてほぼ同じタイミングで枝野氏が投稿した上記「特措法の改正議論が〜」のツイートは、リツイートが564件でいいねは1235件だ(2021/1/14 AM3:30時点)

「国民のみなさんへ〜」のツイートはリツイートが610件でいいねは1015件、ほとんど変わらない。

玉木代表は12.9万フォロワー、枝野代表は16.7万フォロワーと、枝野氏のほうがフォロワーは多い。しかし、緊急事態宣言における国民へのメッセージで反響が多かったのは、国民民主党の玉木雄一郎代表だったのかもしれない

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合流&分裂の旧民主党系、「野党の意義」に分かれ目?

先述のようにTwitterアカウントのフォロワーでは枝野幸男代表のほうが数は多いが、発信に関しては玉木雄一郎代表のほうが反響は大きい。おそらく玉木氏のツイートはユーザーに「有益な情報」と判断されたため、たくさんシェアされたのだろう。

確かに、具体的な情報で本当に生活が困っている国民の行動を促してくれた玉木代表のツイートは有益だ。しかし、とにかく感情に訴えて具体的な提案はせずに政権批判を盛り込んできた枝野代表のツイートも魅力的である。

結局どちらの政党も支持率は一桁台で安定の低空飛行を続けているため、新党としてどのような立ち位置で政府与党と向き合い、そして国民と寄り添っていくのか。今後の活動や発言に注目していきたい。

最後に判断するのは我々有権者である。

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