政府は15日、福島第1原発のALPS処理水を海洋放出する方針を固めた。
東京電力福島第1原発で汚染水を浄化後に残るトリチウムを含んだ処理水の処分に関し、月内にも閣僚会議を開いて決定する。
風評被害の対策については新たな会議を設置し、具体的な案で進めるとのこと。
福島第一原発のタンクに溜まり続けている処理水問題に、ようやく動きがありそうだ。
福島第一原子力発電所、トリチウムを含む処理水の海洋放出へ
東京電力福島第1原発のタンクにたまり続けている汚染処理水について、政府は、放射性物質の濃度を下げた後に海に流して処分する方針を固めた。政府関係者への取材で判明した。月内にも、廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議を開いて決定する。風評被害への対策については、今後も継続して議論し詰めていく。
原発の建屋内で連日生じている汚染水には、高濃度の放射性物質が含まれている。このため、東電は多核種除去設備(ALPS、アルプス)に通すなどして、トリチウム以外の濃度を下げた汚染処理水をタンクにためている。しかし、空きタンクを設置できる敷地がなくなりつつあり、政府・東電は汚染処理水をどうやって処分するのか決断を迫られていた。
ただ、放出には新たな設備が必要で、原子力規制委員会の審査や整備に2年程度かかる見通し。海洋放出は、こうした手続きなどを経た後になる。
汚染処理水の処分方法を巡っては、有識者による政府の小委員会が2月、海洋放出と大気放出が現実的な選択肢としつつ「海洋放出が優位」という報告書をまとめていた。政府はその後、地元の業界団体などの意見を集約。海洋放出を求める声がある一方で、「若い後継者に将来を約束するためにも反対」(福島県漁業協同組合連合会)などと海洋放出に難色を示す団体もあった。
海洋放出に当たり、タンクにたまっている汚染処理水が、国の放出基準を超える放射性物質の濃度なら、基準を下回るまでアルプスに通す。その上で、アルプスでは取り除けないトリチウムの濃度を大幅に下げるため、海水で薄める。風評被害は海に流した後にならないと具体的に見通せないことから、対策の議論を続けることにした。【斎藤有香、荒木涼子】
引用:https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/040/298000c
原子力発電所で燃料の冷却などに使われた水が「汚染水」である。まずはセシウム吸着装置やストロンチウム除去装置によって、セシウムとストロンチウムを重点的に除去する。
そして「多核種除去設備」(略称:ALPS)で浄化した水が処理水であり、「ALPS処理水」と呼ばれている。ALPS処理水はトリチウム以外の放射性物質が除去されている。
トリチウムは「水素」の仲間であり、自然界でも生成される。生活レベルで言うと、雨水や水道水、そして大気中にも存在している。原発などで処理された水のトリチウムは人工的に形成されたものだ。
トリチウム水は水のままなら精製水とほぼ同じ性質だが、体内に入る際は有機物として入る。体内で有機結合するとはいえ、40日ほど体内に残って最終的には排出される。
定義的には内部被曝となるが、トリチウムのエネルギーは非常に小さいため健康に特別な影響を与える物質ではない。人体の影響を計算した基準で浄化されているのがALPS処理水だ。
仮に現在タンクに貯蔵されている全てのALPS処理水を1年間で処分し、しかも毎年継続したとしても、人体に及ぼす影響はかなり小さい。自然放射線から受ける影響(2.1ミリシーベルト/年)の1000分の1以下という計算結果も出ている。
しかし、このように科学的な説明がなされても、地元漁師の理解を得るのはなかなか難しい。なぜならマスコミや反原発勢力が国民の不安を煽るため、どうしても風評被害が起きてしまうのだ。風評被害を恐れる漁師にとっては死活問題である。
左翼勢力が騒ぐことでタンクの処理が遅れる。そして原発再稼働やNUMOの調査などが遠のく。左翼の活動は本当に心強い。非科学的な観点で原発を恐れる「放射脳」の方々によって、日本のエネルギー関連はどんどん衰退していく。
左翼による妨害活動は本当に素晴らしい。放射脳な左翼の頑張りを多くの国民は知るべきだ。国民は左翼の主張や活動をしっかり見て、この処理水問題について一人一人が考えよう。
経済産業省 資源エネルギー庁
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《参考》『福島の処理水をどうすべきか』vol.1 東京電力福島第一原発の現状と処理水をタンクで保管し続けるリスク
Twitterの反応
とっても難しい問題だと思う。こう言う結果になるなら原発を無くして欲しいけど、原発で生計を立ててきた人だっている。
海への廃棄が始まったら、申し訳ないけど東側の海でとれた魚は避けてしまうと思う…。— A-Y-M (@AYM0917) October 15, 2020
海洋放出を賛成してる皆様、つまりあなたの家の庭に汚染水流されても、あなたの生活水が全て汚染水になっても全く文句言わないって事ですね。
— Mori Ishigami (@foresta) October 15, 2020
心配してる方へ、すでに世界中で放出されてるので今さら危惧するだけ無駄です
(人工的なトリチウムは無いなら無い方がいいので安心しろとは言いませんが)
処理水を流しておきながら日本に反対している国がいますが、国内へのパフォーマンスに過ぎないので国際的な批判の心配もいらないです pic.twitter.com/XlDXY3rh07— XSIN (@SIN_ff10) October 15, 2020
まだ処理後のきれいな水を貯めるなんて無駄なことやってたのか……。
そんなことやるぐらいならカネと時間を再生可能エネルギーの開発にでも使った方が100倍マシだわ。
今すぐ海に流そう。— Харуки (@Haru102i) October 15, 2020
福島第1原発の処理水海洋放出に反対してる人に韓国大好きな人がいたけど、あっちに旅行に行ったりしても魚介類食べないんだろうなあ。
日本より高濃度の処理水を海洋放出してるし。魚介類を出されたら汚染されてるので食べませんって言うんやろな。
いや、ベクレてるって言うのかな?— カラス(カット済) (@oickarasu) October 15, 2020
もし海洋放出が決まった際、おそらく「福島の魚は食べない」と言う人が出てくる。そういう放射脳な人は立派な左翼になれる。ぜひとも周囲の人間や福島県民に対してどんどん「私は福島の魚を食べない」と発言していただきたい。
ちなみにフランスや韓国など世界の原発保有国では海洋放出による希釈が実施されているため、「福島の魚は食べない」と言う人は他の原発保有国で一切魚を食べない方がいいだろう。
ネット上の声
それは原発は危なく、危険が伴うもの、もしもメルトダウンが起きてしまったら一つの理由として、東京都の住人は多すぎて避難できないからです。安全な水と断言するならば、東京湾に流して下さい。