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元慰安婦「国際司法裁判所で問題解決」を主張 女性家族部「意見聞く」→韓国政府はICJ提訴に慎重?

自称元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)氏が国際司法裁判所(ICJ)で問題を完全に解決するよう日韓両政府に求める声明を出した件について、韓国の女性家族部はイ・ヨンス氏の意見聴取に動いた。

しかし、ICJへの提訴に前向きかと思いきや明言は避けており、外交部では慎重論も出てきている模様。

はたして自称元慰安婦であるイ・ヨンス氏の主張は、韓国政府に受け入れてもらえるのだろうか?

「慰安婦問題をICJに…」 李容洙さんの訴えに…韓国女性家族部「意見聞く」

 旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に回付してほしいと要請したことに対して、女性家族部が意見聴取に出ると明らかにした。
 女性家族部はこの日、コメントを出して「旧日本軍『慰安婦』おばあさんの尊厳と名誉回復のために、おばあさんを中心に意見を積極的に聴取する」と明らかにした。
 また「最近、ハーバード大学教授の論文およびメディアウォッチの旧日本軍『慰安婦』被害者に対する名誉毀損事例に対して極めて遺憾に思う」とし「これ以上、被害者の尊厳と名誉を傷つけることが発生しないよう願う」とした。
 あわせて女性家族部は「今後、旧日本軍『慰安婦』被害者に対する体系的な調査研究、記念事業を積極的に推進していく」という計画も明らかにした。
引用:https://japanese.joins.com/JArticle/275606

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韓国外交部もICJ提訴に慎重な姿勢?

自称元慰安婦のイ・ヨンス氏は昨年、元慰安婦を支援する韓国の団体「正義連」が行ってきた「寄付金の不正流用」を指摘した人物である。自身も証言が矛盾するなどと指摘されており、基金横領を告発された正義連元会長の尹美香(ユン・ミヒャン)氏から「慰安婦ではない」と示唆されるなど、いわゆる慰安婦問題で中心人物の1人と言われている。

自称元慰安婦のイ・ヨンス氏が「ICJで解決を」と声明を出したことは韓国でも大きな波紋となり、女性家族部が意見を聴取するなど慌ただしい様子である。

韓国政府は竹島の領有権でも国際司法裁判所に出廷することを拒み続けるなど、日韓問題はICJに持ち込みたくない姿勢を覗かせてきた。慰安婦問題をICJに持ち込めば、竹島不法占拠の件をスルーできないかもしれない。

女性家族部は「意見を聞く」としているが、提訴に積極的かどうかはわからない。外交部に至っては「慎重論」とまで報じられている。

외교부 “위안부 문제 ICJ 제소 신중 검토…할머니 입장 더 청취”
外交部「慰安婦問題ICJ提訴慎重検討…おばあちゃんの立場より聴取」
聯合ニュース(2021/2/16)より

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自称元慰安婦イ・ヨンス氏「私には時間がない」

確かに日本政府はエビデンスに基づいて「20万人が強制連行された性奴隷」であることを否定しており、竹島を固有の領土とする歴史的経緯を示す資料も持っている。一見、韓国政府は分が悪い。

それでも、慰安婦問題も竹島領有権もICJの付託を求めることは韓国政府にとって悪手ではないかもしれない。ICJが絶対的に正しい判断を下すとも限らず、主張次第では一発逆転の可能性も有り得る。

韓国側の得意とする感情的で情緒に訴える手法や、これまで日本政府に行ってきた論点ズラし、様々なテクニックを活用して「慰安婦=性奴隷」を定着させてきた。今度は国際司法裁判所で披露する絶好のチャンスだ。

自称元慰安婦の証言が「コロコロ変わる」「矛盾している」などと批判されているが、そんなことを気にしている場合ではない。自称元慰安婦のイ・ヨンス氏も記者会見で「私には時間がない」と言っている。文在寅大統領、ご英断を。

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