総裁選で厳しい戦いが予想される石破茂氏だが、先日から「あつまれ どうぶつの森」を活用した選挙戦略を石破陣営が発表した。
ところが「任天堂の規約に違反しているのでは?」と批判が相次いだことから、利用を断念している。
現在は公式HPの総裁選ページからも「あつ森」に関する情報は削除されている。
石破茂氏「あつ森、辞めました」
自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長の陣営は8日、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」の選挙運動への活用を断念すると発表した。政治的主張を認めないとする規約に抵触するためで、陣営は陳謝した。
石破氏は新型コロナウイルスの影響で総裁選の全国遊説がなくなるなど活動が制約される中、ゲーム内に自身のアバター(分身)を登場させて支持を訴える方針だった。6日の発表直後から批判が相次いだ。
引用:https://www.47news.jp/news/5233248.html
任天堂の規約に抵触している可能性があるということで、石破陣営は「あつ森」の活用を諦めた。おそらく”ゲーム戦略”に活路を見出そうとしていただけに、悔しい判断だっただろう。
選挙戦に活用が、「政治的な主張を含むもの」に抵触している可能性があるということで、批判が殺到した。本当に抵触しているのか規約をチェックしてみる。
利用規約として挙げられるのが「ニンテンドーネットワーク利用規約」と「ニンテンドーアカウント利用規約」だ。
前者の「ニンテンドーネットワーク」は3DS・WiiUで利用するサービスのため、Nintendo Switch用ソフトの「あつ森」は後者の「ニンテンドーアカウント利用規約」が適用される。
ニンテンドーネットワーク利用規約
・第6条ユーザーコンテンツの取扱い
15.政治的な主張を含むものニンテンドーアカウント利用規約
8. 禁止事項
(20) 以下のいずれかに該当するユーザーコンテンツの共有または送信(ただし、当社が特別に許可したものを除きます。)
(b) 政治的または宗教的な主張を含むもの
Twitterではニンテンドーネットワークの利用規約をもとに批判している人を多く見かけるが、正確にはニンテンドーアカウントの利用規約を見たほうが正確だろう。
いずれにせよどちらも「政治的主張」の利用は禁止しているため、規約違反の可能性は高いだろう。石破陣営の判断は賢明だったと言える。
ちなみに弁護士ドットコムの取材によると、任天堂は「個別の案件にはお答えしておりません」と回答しているそうだ。
またアメリカ大統領選挙で民主党のバイデン陣営も「あつ森」を活用しているが、米国の規約には「政治的または宗教的な主張を含むもの」という禁止事項がないとのこと。ただこの件も任天堂は「個別の案件にはお答えしておりません」と回答している。
https://news.livedoor.com/article/detail/18862525/ より
あつ森戦略は断念せざるを得ない石破陣営だが、戦い方はいくらでもある。ご自身のYouTubeチャンネルを上手く活用すれば、若い世代から支持されるかもしれない。総裁選に一般有権者の投票権はないが。
例えば、「魔人ブウ『香水』を歌ってみた」といった動画を配信すれば、もしかしたらバズるかもしれない。
石破さんは・・・多趣味なんだけど、やっぱり魔人ブウのコスプレが決まってましたね・・・。 pic.twitter.com/7qUa9dtEqN
— NABEZO (@takewtnb) September 1, 2020
自民党総裁選、石破茂氏の健闘を祈る。