自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長は4日、政策発表の記者会見を開いた。
菅義偉官房長官の当選が濃厚と言われている総裁選だが、石破茂氏は「コロナのピンチをチャンスに」をテーマに政策を公開している。
会見には東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者も参加しており、「男女フェアな社会を実現」について質問した。
具体的な取り組みについて、石破茂氏は何と回答したのか？
石破茂氏「男女フェアな社会を実現します」
「石破ビジョン」と銘打たれた政策集の中に、「令和新時代の新たな社会の創生」として、◆男女フェアな社会を実現します という政策が記載されている。
- 女性が活躍できない仕組みや社会意識を是正します
- 女性管理職や女性議員比率を向上させるとともにセクハラの撲滅に取り組みます
- 集中強化期間の終了後も、性暴力・性犯罪対策の抜本的強化を図り、「生命の安全教育」を推進する「ワンツー運動」を展開します
- 女性の立場に立っての出産、子育て等を全力で支援します（待機児童問題など託児サービスの不足の解消を含む）
引用：石破茂公式HP 政策集 総裁選2020より
http://www.ishiba.com/sousaisen/wp-content/uploads/2020/09/200901_pamphlet-A4.pdf
この点について東京新聞の望月衣塑子記者から、2020年までに「指導的地位」に占める女性の割合を30％まで引き上げる政府の施策が10年先送りになったことを踏まえて、現状を変える取り組みについて質問された。
石破氏は「日本はイギリスやアメリカと比較しても、女性の高いポストの比率が圧倒的に少ない」と指摘。「アメリカの大臣のオフィスに行ったが、スタッフは女性ばかりだったことに衝撃を受けた」と語った。
なぜ日本の現状と他の先進国で差があるのか、石破氏は何が原因だと感じているのだろうか。
気になる石破氏の発言だが、「なぜそうなっているのかについての、原因を解明しないままに増やすといっても、それは仕方がない」とし、原因がわからないまま増やすことは困難という見方を示した。
そして今後の対策についても「女性の方々の知恵や力を借りていくことが日本のために必要だという思いを、男性も女性も持ち、実現できない理由が何なのかを解明し、除去することによって、女性の知恵と力を日本のため、次の時代のために最大限に活用しなければならない」とし、男女間で共通の認識を持つ重要性を主張した。
結局のところ、石破茂氏は最後まで原因が何なのか説明しなかった。つまり女性の指導的地位向上に向けた政策が未達である原因について、正直わからないということなのかもしれない。
望月衣塑子記者の鋭い質問について、石破氏の回答はあまりにも曖昧ではないだろうか。石破氏は「議論しなければならない」「検討しなければならない」という発言が多く、具体的に踏み込む発言が少ないと指摘されている。
今回も相変わらずの”石破節”だった。
マスコミは望月衣塑子氏のような優秀な記者を見習うべき
今回の会見で質問した望月衣塑子記者は、以前から官房長官記者会見で菅長官とのやり取りが有名だ。ネットの噂や週刊誌のネタで切り込み、質問時間も非常に長いことで知名度を上げている有能な記者だ。
その正義感の強さはジャーナリストの中でも群を抜いており、勇敢な立ち振る舞いはTwitter上でも伺える。
望月記者の正義感は時折、思いも寄らない方向に向かうことがある。
ジャーナリストでありながら、取材よりもTwitter上の情報に食いつきやすいのだろうか。匿名左翼や左派論客が拡散するツイートを、デマと気づかず積極的に拡散することがあるのだ。
菅さんに質問するのはいいんだけどさ。
東京新聞の望月衣塑子記者は、
そろそろデマをTwitterで拡散するのはやめていただけませんかね。
新聞記者なんだから、拡散する前に内容が正確かどうか調べてね。
新聞記者なんだからね。
新聞記者。
重要なことなので3回言いました。 pic.twitter.com/wPCiYqgNlL— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) September 3, 2020
「いいね」つけるのすら名誉毀損になるのなら、しょっちゅうデマをリツイート拡散して黙って削除し逃走してる望月衣塑子なんか賠償金いくらになるかわからんな。2018年に限ってもこれだけある。補助金の件は本人のイベントでの発言。 pic.twitter.com/HVRq0NQmiw
— 徳本 (@tokumoto0) August 21, 2020
真実を追い求めずデマに釣られてしまう望月記者、新聞記者としての潜在能力は異常なほど高いレベルにある。本来なら確実にアウトな行動でも、望月記者の正義感はネットリテラシーすら凌駕しているのだ。
菅長官とのやり取りにおいても、異次元ともいえるような”望月タイム”で、たった一つの質問をあえて複雑に長時間話し続ける望月記者。あまりの迫力に周囲も圧倒されている。
【うぎゃぁ😱でたぁぁ😱】
望月衣塑子「東京新聞の望月と申します。グダグダ…ダラダラ…」
司会「簡潔に」
望「…今後しっかりと会見時間をとって答えて頂けるのか」
菅義偉「限られた時間の中でルールに基づき記者会見は行われる。”早く結論を言えば”それだけ時間は浮くもの」
記者達「ｗｗｗ」 pic.twitter.com/lAcWF5ixMJ
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) September 2, 2020
限られた時間を自由自在に操る望月記者の質問を見ていると、次世代のジャーナリズムはこうあるべきなのかもしれない。
週刊誌ネタの質問だろうが、デマツイートに釣られようが、熱い正義感さえ漂わせておけば左翼は信頼してくれる。新聞記者でありながら20万人以上のフォロワーがいるということは、それだけ望月記者のジャーナリズムや立ち振る舞いが支持されているということだ。
他のマスコミやジャーナリストも、望月衣塑子記者のように熱い正義感を持っていただきたい。
