立憲民主党の石垣のりこ議員は28日に夜、同党の福山幹事長から「不適切なツイート」と指摘されたことで謝罪した。
石垣氏は安倍首相の辞任について、「大事な時に体を壊す癖がある人」と揶揄した。
安倍首相の病気は潰瘍性大腸炎といって、日本に約17万人の患者がいる。
そしてTwitterでは「#石垣のりこ議員の辞職を求めます」がトレンド入りした。
石垣のりこ議員、福山幹事長からの指摘で謝罪
先ほど福山幹事長より「”大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物”という表現は、不可抗力である疾病に対して使う言葉として不適切である」とご指摘を頂きました。確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします。
— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
立憲民主党は綱領で「私たちは、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重され、多様性を認めつつ互いに支え合い、すべての人に居場所がある『共に生きる社会』をつくります」と掲げています。
— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
この綱領のもと、私も党の一員として、「身体的特性や疾病で、本人の就労意思が阻害されない、強くたおやかな社会」「全ての差別を克服する社会」を構築するため、今後も引き続き職務に邁進して参ります。
— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020

石垣のりこ議員は謝る必要があったのか?
石垣のりこ議員のツイートは福山幹事長だけでなく、同党の議員からも批判されていた。確かに病気を揶揄するツイートは、人間性が疑われてもおかしくない。多くの有権者には、もしかしたら彼女が「差別主義者」「レイシスト」に見えたかもしれない。
しかし、件のツイートには3万件以上の「いいね」がついている。それだけ共感する支持者が多かったということだ。謝罪することのほどでもないだろう。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
それ以上に批判の声が多いのは事実だが、まずは応援してくれている支持者のためにも、ここはブレてほしくなかった。不謹慎だろうが何だろうが石垣のりこ氏のように、病気に苦しむ人を「危機管理能力のない人物」と表現する政治家は貴重だ。
石垣氏は、支持者から何を求められているのかよく理解している人物だと思われる。一般の感覚では、持病を抱える人間を「危機管理能力のない人物」などと表現しないはず。その一般とは次元の違う感覚を持っているから、石垣のりこ氏は支持されている。
だからこそ、石垣のりこ氏の人間性は立憲民主党の価値を高めてくれる存在だろう。彼女は自身が「ANTIFA」であることを誇りに思うような人物だ。普通ではない感覚を持つ石垣氏こそ、野党の未来を担う人物となるはず。
合流新党で生まれ変わる「民主党」においても、今まで以上の言動や活躍に期待している。