政治

日英の防衛相がテレビ会談 岸信夫氏、英空母の東アジア展開歓迎「インド太平洋に対するコミットメント」

岸信夫防衛大臣は14日、イギリスのウォレス国防相とテレビ会議形式で会談を実施した。

中国の念頭に東シナ海や南シナ海をめぐる情勢、北朝鮮による大量破壊兵器及び弾道ミサイルの廃棄や違法な海上活動に対する継続的警戒で議論している。

岸大臣は、ジョンソン英首相が空母「クイーン・エリザベス」を含む空母打撃群を、東アジアに展開させる旨を発表したことに対して高く評価した。

日英防衛相テレビ会談 岸氏、英空母の東アジア展開歓迎

 冒頭、ウォレス大臣から、岸大臣に対し就任の祝意が示され、岸大臣から感謝の意を示しました。
 両大臣は、地域情勢について意見交換を実施し、引き続き緊密に連携していくことを再確認しました。その中で、両大臣は、東シナ海や南シナ海をめぐる情勢について、最近生じている事象も踏まえ、両国間で意思疎通を維持し、力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することに加え、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致しました。また、北朝鮮情勢について、両大臣は、北朝鮮による、全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄(CVID)の実現に向けて引き続き連携していく意思を再確認しつつ、北朝鮮による「瀬取り」を含む違法な海上活動に対する警戒監視活動について、岸大臣から、英国の継続的なコミットメントを高く評価する旨述べました。
 また、両大臣は、安全保障に影響を与え得る感染症に係るリスクに対し、両国防衛当局間で以下の取組で協力していくことを議論しました。
●新型コロナウイルス感染症流行下の人道支援及び災害対処(HA/DR)活動で得られた教訓を共有すること
●感染拡大への対処能力を高めるべく、第三国協力を進める新たな機会を模索すること
●新型コロナウイルス感染症拡大という状況下における偽情報に共に対処することを含め、法に基づく国際秩序を強化するための情報共有・意見交換を行うこと
 この提案に対して、ウォレス大臣からも同意を得られた上で、日本側と共に取り組みたい旨の提案がありました。
さらに、岸大臣は、昨年11月、ジョンソン英首相が本年、空母「クイーン・エリザベス」を含む空母打撃群を、東アジアを含む地域に展開させる旨発表したことに対し、英国の同地域に対するコミットメントを示すものであり、大いに歓迎し、高く評価するとともに、その実現に向けて、緊密に連携していく考えを述べました。また、両大臣は、今後も、防衛当局間のコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、近い将来における日英「2+2」開催や、防衛装備・技術協力を含む、防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致しました。

岸信夫防衛相「インド太平洋に対するコミットメント」

南シナ海や東シナ海で主権侵害を続ける中国に対し、イギリスも相当な警戒心を抱いているようだ。香港情勢やウイグルの人権問題など、イギリスの対中批判は日に日に強まっている。貿易だけでなく、防衛関係でも連携強化を図る日英の交流は活発だ。

日本の誇り高き左翼が富国強兵を阻むために、様々な理屈や活動で防衛強化を必死に食い止めている。しかし、「自由で開かれたインド太平洋」や「日米豪印戦略対話(クアッド)」など、戦後レジームからの脱却は少しずつ進んでいるとの見方が強い。

今は菅首相への批判に勢いを増しているが、安倍前総理の弟である岸信夫防衛相への批判も、そのうち左翼界隈から展開されるだろう。日本の防衛強化を拒絶する特定野党や自称リベラルの発狂に期待したい。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。