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韓国最大の仏教宗派、日本に持ち出された仏像の返還を政府に要求→対馬仏像盗難の件は?

韓国最大の仏教宗派である大韓仏教曹渓宗は18日、韓国政府に対して「百済金銅観音菩薩立像」の返還に最善を尽くすよう求めた。

「百済金銅観音菩薩立像」の所在は日本で確認され、1920年代に日本人が買い入れ搬出したとされる。

ちなみに長崎県対馬の仏像を韓国人窃盗団が盗んでおり、現在も1体は日本に戻ってきていない。

日本に持ち出された仏像 韓国最大宗派「政府、返還に最善尽くして」

 百済金銅観音菩薩立像は、1907年に忠清南道扶余郡の寺跡で2点が発見された。1点は国宝第293号に指定され、国立扶余博物館が所蔵しているが、もう1点は当時大邱に住んでいた医師で古美術品収集家の市田次郎の手に渡り、日本に持ち出された。
 この仏像は「百済微笑菩薩」との別名を持ち、さまざまな経路で日本に渡った仏像のうち来歴や所蔵者が分かっている唯一の仏像だ。
 7世紀に作られた仏像の中でも卓越した造形美を持つとされ、国宝に指定されたもう1点より繊細で洗練された美しさがさらに際立っているとも評価される。
 曹渓宗は「民族の歴史の浮き沈みによって故国を離れ、海外にある大切な文化遺産を本来の場所に戻すことは、民族のアイデンティティーを確立し、未来の世代のための歴史・伝統教育を行うために必要だ」と強調した。
 また、政府が予算不足などの理由で返還のために努力しない場合、重要な文化遺産が転売され、民族の元に戻ることがさらに難しくなると懸念を示した。
引用:https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201119001500882?section=society-culture/index

対馬仏像盗難事件

長崎県対馬市の3つの神社や寺院から、韓国人窃盗団によって重要文化財の仏像2体などが盗難された事件だが、そのときの仏像で1体がまだ返されていない。

百済金銅観音菩薩立像は日韓併合時代に持ち出された仏像だが、確かに返還を求める韓国側の主張は正当性を感じる。しかし、李氏朝鮮時代では仏教が弾圧されてきたという歴史的背景を、韓国側は認識していないのだろうか。

それに買い入れられた百済の仏像と違って、対馬の仏像は盗難という違法行為だ。ところが韓国では「窃盗団は逮捕されて処罰された、事件は終わっている」とし、そもそも件の仏像は韓国から日本に流れたものだと主張している。

「盗んだもん勝ち」とも言える韓国側の対応は、まさに偉大なる最先端国家だ。「返してほしければ略奪ではないことを証明しろ」と、韓国の言い分はおそらく先進国の中でも群を抜く民度の高さだ。棚に上げる話法は韓国の誇り高き伝統であり、世界の国々が学ぶべきである。

仏像返還は日韓双方で、今後も話は難航するだろう。

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