韓国の大手メディア「中央日報」が24日の社説で、福島第1原発で汚染水を浄化したALPS処理水の海洋放出方針に「撤回すべき」と批判した。
非常に不安を煽る内容となっているが、その直後にアップしたアメリカ人コラムニストの寄稿には「福島処理水処分に科学的接近が必要」と見出しを付けられている。
「トリチウムが含まれるALPS処理水は安全」という論調だ。
これまで感情論かつ非科学的なアプローチで日本を批判してきた韓国だが、中央日報は「セルフ論破」と受け取られかねない形で記事を配信している。
【中央日報社説】福島原発の汚染水放流方針を撤回すべき
・原発汚染水処理問題は日本だけでなく周辺国にも莫大な影響を及ぼす可能性が高い
・周辺国の同意なく独断的に施行しようとすることに対し、地理的に最も近い隣国として憂慮を禁じ得ない
・ALPS処理した汚染水110万トンのうち日本政府が自ら定めた放出基準を満たした量は27%にすぎない
・一般の原発から出るのものに比べて汚染水に含まれるトリチウムは濃度が非常に高く、水で希釈するというが放出される総量は同じだ
・日本国内でも漁業関係者のほか、多くの国民が海洋放流に反対している
・海水は海流を乗って循環するため200日後には済州(チェジュ)に、その80日後には日本海に到達するという研究がある
・時間が迫っているという日本政府の主張も極めて自己中心的な判断だ
・ひとまず原発付近に貯蔵タンクを増設し、時間を稼ぎながら他の方法を見いださなければいけない
・少なくとも周辺国に理解を求め、国際的な監視体系の下で放流作業をする体系でも整える必要がある
・韓国政府はとにかく日本政府が最終決定を先に延ばして代案を見いだすよう、あらゆる外交的努力が求められる
引用:https://japanese.joins.com/JArticle/271531
ネット上の声
何一つ科学的根拠もなく、都合のいい風評を元に社説を書いていますね。撤回すべきという結論ありきの文章です。
【アメリカのコラムニスト】福島「処理水」処分に科学的接近が必要
・処理水とは、放射能汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化した後、福島原発のタンクに貯蔵しておいた水のこと
・専門家らはこの処理水を規制基準値以下の状態で海に放流することを勧告していて、現在としてはこの方法が最善策だと口をそろえる
・東京電力はALPSで汚染水から62種の放射性物質を取り除いて規制基準値以下にし、現在の処理水にはトリチウム(H-3)だけが含まれている
・関連分野で長期間研究してきた筆者のような人は、トリチウムがすでに自然界に存在する物質であり、海に放流しても問題はないということをよく知っている
・複数の国の原発施設から海などに放流されたことがあり、トリチウムによって海洋生態系および人々の健康が深刻に脅かされた事例もない
・トリチウムは他の放射性核種と異なり、すぐに希釈されて体内から抜ける。
・トリチウムが含まれた水の危険度は非常に低いため、世界各国の原発からすでにこれが排出されたこともある
・福島原発を視察した国際原子力機関(IAEA)事務局長は処理水放流について技術的な観点で見ると国際慣行に合うと明らかにした
・日本政府が処理水を放流してこそこの問題が解決され、これを通じて我々は未来に向かって進むことができる
・福島処理水の処分については科学的な根拠に基づき合理的な判断が下されることを期待する
引用:https://japanese.joins.com/JArticle/271532
ネット上の声
中央日報がまさかのセルフ論破?
中央日報の社説と科学コラムニストのジェイムス・コンカが書いた記事では、論調が180度異なる。短時間の間に異なる論調の記事を発信した意味は何なのか?
ちなみに検索したら韓国語でも掲載があり、韓国版でも記事は紹介されている。韓国国民もおそらく記事を読んでいるはずだ。
しかし、それでも韓国政府の主張は変わらないだろう。自国の海洋放出には一切触れず、「原発事故」を理由に日本の科学的アプローチを信用していないのだ。
日本ではマスコミも不安を煽る報道ばかりで、放射脳や反原発左翼の活動に拍車をかけている。韓国政府と一緒にこのまま非科学的な感情論を展開していけば、海洋放出は白紙になるかもしれない。
今後も不安を煽るマスコミ、感情的に騒ぐ放射脳や反原発左翼、そして非科学的主張を繰り返す韓国の言動に注目しよう。