韓国伝統音楽家のミン・ヨンチ氏は論座への寄稿で「NIKE応援します!」と、物議を醸したナイキCMを絶賛している。
またナイキやCMについて批判している人に対して「おそらく日本人至上主義者かも」と主張し、「日本は差別に対する意識が低すぎる」とダメ出しをした。
PUMA派なのにNIKEを応援したくなるほど、あのCMはミン氏の心に刺さったようだ。
【朝日新聞/論座】NIKE応援します! 日本で「差別」をテーマにしたCMがやっと現れた
・このCMを見た人たちは、感動したという意見と、日本人を差別主義者の悪者にしているという意見に分かれ、しかも#YouCantStopUs,NikeJapan,#NIKE不買運動がSNSで飛び交っているようだ。
・このCMとよく似た内容のCMをアメリカで放送したところ、日本と一緒で白人至上主義者たちが怒って炎上したらしい。
・今回のNIKEのCMをみて、日本人を差別主義者の悪者にしているという風に感じる人達は、おそらく日本人至上主義者かも。
・日本は経済の発展に比べて、こういう差別に対する意識が低すぎる。
・互いを認め合い尊敬しあいましょう!!
・これからNIKE、応援しますね。実はPUMA派の私でした。
引用:https://webronza.asahi.com/culture/articles/2020120400003.html
出演者は朝鮮学校の生徒?朝鮮総連「NIKEから要請あり」
東亜日報の報道と朝鮮学校のTwitterアカウントによれば、ユニフォームに「KIM」とテープを貼った在日韓国・朝鮮人と思われるショートカットヘアーの女子学生は、兵庫県尼崎市の朝鮮初中級学校に通う生徒だ。
しかし、なぜか「日本の学校で差別を受ける」といったような設定になっている。もし彼女のシーンが朝鮮学校での出来事であるならば「韓国人や朝鮮人がKIMさんを差別している」という構図になるのだが、ナイキは何を見せたかったのだろうか。
また東亜日報によると今回のCMは、「ナイキから差別克服をテーマとするCMの要請があり、生徒が出演することになった」と朝鮮総連の関係者が説明している。
朝鮮総連は公安調査庁から破壊活動防止法に基づく調査対象団体に指定されており、傘下団体等の構成員が「北朝鮮による日本人拉致問題」に関与していたとして、政府答弁が閣議決定されている。
そんな団体にCMの協力を要請するとは、NIKEのコンプライアンスはどうなっているのだろうか。

そして産経新聞によると、中国の新疆ウイグル自治区での強制労働を封じるため米議会が審議中の法案「ウイグル強制労働防止法案」に、ナイキやコカ・コーラ、アップルが反対するロビー活動を展開していたことが報じられている。
ウイグル人強制労働防止法案に「反対」 ナイキなどロビー活動
産経新聞(2020/12/4)
「ナイキは民族・人種差別の問題に取り組んでいるように見せかけて、日本に差別問題をなすりつけているのは、中国共産党によるウイグル人の人権弾圧や強制労働に関する批判を免れるため」と批判の声も上がっており、不信感の高まりは必至だ。
NIKEのCMはどんな目的や意図があったのか。誇り高き超一流のスポーツブランドの正直で真摯な説明が聞きたいところである。
韓国伝統音楽家ミン・ヨンチ氏「日本は差別の意識が低い」「日本人至上主義者かも」
さて、ナイキのCMを大絶賛した超一流韓国伝統音楽としてカリスマ的存在のミン・ヨンチ氏は、上記の背景を認識しているのだろうか?確かに日本でも人種差別は存在する。ただそれが他国と比較してどれくらい深刻なのかという議論はある。
中国出身者の私の実体験からすれば、日本社会ほど「人種差別」とは無縁の社会はないし、日本という国ほど外国出身者に親切国もない。日本でさような広告を打ったこと自体、まさに日本人に対する偏見の表れ、日本人に対する人種差別そのものではないのか。#Yahooニュースhttps://t.co/HWEHGztqYC
— 石平太郎 (@liyonyon) December 2, 2020
⚠️NIKEさんは反日企業ですか?
僕は韓国人です。
日本に留学し、日本の高校、日本の専門学校を卒業し、日本の会社に就職し、3年間勤めました。
今は日本でYouTuberをやっていますが、ここ日本で約12年以上暮らしていて、日本人の方々からの差別は一度もありませんでしたよ?@nikejapan https://t.co/cGrYguTQx0— WWUK(ウォーク)韓国人YouTuber (@WWUK_twt) November 29, 2020
超一流韓国伝統音楽のミン・ヨンチ氏はナイキCMの炎上騒動を、アメリカで似たようなCMが流れたケースと同列に語り、「今回のNIKEのCMをみて、日本人を差別主義者の悪者にしているという風に感じる人達は、おそらく日本人至上主義者かも」と分析した。
外国人や帰化人でも批判の声が上がっている中で「日本人至上主義者」とレッテル貼り、こういった極論を展開する姿勢はさすがだ。何の根拠もなく、ミン氏の知性が伺える。
また「日本は経済の発展に比べて、こういう差別に対する意識が低すぎる」と、まるで「経済成長していない国は差別に対する意識が低い」と言わんばかりの論調は尊敬に値する。これでは「発展途上国に対する差別」と受け取られかねない。
世界の先進国でも差別が根強い地域もある。ただグローバル化による経済成長が進むことで、異文化に触れる機会が増えるという点では「経済成長を遂げている国は差別問題に熱心」という印象を受けることは一理ある。
しかし、経済成長と差別問題を安易に直結させてしまう知性は、ミン・ヨンチ氏がカリスマであることの証左と言えよう。
カリスマ音楽家ミン・ヨンチ氏の高い知性
ナイキのCMを絶賛しながらも、サラッとレッテル貼りや差別意識を覗かせてくれたミン・ヨンチ氏。この高い知性と優れた品格は、超一流音楽家として尊敬の一言だ。
そこまで日本人の差別意識を自信満々に論評するのであれば、ぜひ朝鮮総連にCM要請したナイキのコンプライアンス、そしてウイグル人への人権弾圧について取り上げていただきたい。
「これからNIKE、応援しますね。実はPUMA派の私でした。」と抱腹絶倒なギャグセンスを誇るミン氏のユーモア、崇高な「互いを認め合い尊敬し合う博愛精神」で、世界に平和をもたらそう。
超一流ミュージシャンであるミン・ヨンチ氏の活躍に期待したい。