政治

前原元外相「船長釈放は菅直人氏が指示」 菅氏「記憶ない」→「私が釈放を指示したという指摘はあたらない」に変更【尖閣中国船衝突事件】

前原誠司元外相が尖閣中国船衝突事件について口を開いた。

前原氏は取材に対し、10年前に中国漁船が尖閣諸島沖の領海内で海上保安庁巡視船に衝突してきた事件について、逮捕した中国人船長の釈放は「菅直人氏による指示」と説明した。

この件について菅直人氏は「記憶にない」と回答している。

しかし一転してTwitterでは「私が釈放を指示したという指摘はあたらない」と反論した。

【尖閣中国船衝突事件】前原元外相「船長釈放は菅直人氏が指示」

前原氏によると、国連総会に出席するための22年9月21日の訪米出発直前、首相公邸に佐々江賢一郎外務事務次官ら外務省幹部とともに勉強会に参加。その場で菅氏が公務執行妨害容疑で勾留中の船長について「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」という。

前原氏が理由を聞くと、菅氏は同年11月に横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議があるとして「(当時の中国国家主席の)胡錦濤(こ・きんとう)が来なくなる」と主張。中国側は船長の釈放を要求し、政府間協議や人的交流の中止などさまざまな報復措置をとっていた。釈放しない場合、胡氏が来日しなくなることを懸念したとみられる。

前原氏は「来なくてもいいではないか。中国が国益を損なうだけだ」と異を唱えたが、菅氏は「オレがAPECの議長だ。言う通りにしろ」と述べた。前原氏はその後、当時の仙谷由人官房長官に「首相の指示は釈放だ」と報告した。

当時の外務省幹部も「菅首相の指示」を認めた。菅氏は産経新聞の取材に「記憶にない」と答えた。

引用:https://www.sankei.com/politics/news/200908/plt2009080001-n1.html

10年前の平成22年9月7日に、中国漁船が沖縄県石垣市・尖閣諸島沖の領海内で違法操業した。取締りを実施した海上保安庁巡視船に対し、中国漁船は巡視船に体当たりしてきた。

前原氏の証言によると、この衝突事件で当時首相だった菅直人氏は、逮捕した中国人船長を釈放するよう指示したという。

釈放を指示した経緯としては当時、横浜市で開かれるAPEC首脳会談に中国の胡錦濤国家主席が欠席するかもしれないという理由で、菅氏は中国の要求通りに釈放の指示を出したらしい。

旧民主党政権は、処分保留による船長釈放を「検察独自の判断」と説明し、政府の関与を否定してきた。しかし実際は菅氏の強い意向によって、釈放するに至ったとみられている。

菅直人氏の指示については前原氏だけでなく当時の外務省も認めているが、菅氏は「記憶にない」と取材に答えている。

菅直人氏「記憶ない」→「私が釈放を指示したという指摘はあたらない」に変更か

「記憶にない」と答えた菅直人氏だが、8日の夜に自身のTwitterで「指揮権を行使しておらず、私が釈放を指示したという指摘はあたらない」とツイート。「記憶にない」とは違う説明だ。

「尖閣諸島に領土問題は存在しないため、わざわざ総理大臣として指揮権を発動するほどではない」という意味なのだろうか、釈放を指示したことは明確に否定している。

産経新聞の取材では「記憶にない」と答えているが、夜になって急に記憶が蘇ってきたらしい。さすが菅直人氏、御年73歳となるベテランの大物政治家は、衰えを知らない。

前原誠司氏の主張を真っ向から否定する菅直人氏、果たしてどちらの言い分が正しいのかは、我々にはわからない。ハッキリさせるためにも、ここはお二方で対談してみてはいかがだろうか。

野党はモリカケ問題で安倍首相に「関与していない証拠を出せ」と”悪魔の証明”を求めた。記憶を自由自在に操ることができる菅直人氏ならば、”悪魔の証明”など楽勝だろう。菅氏は証拠を出し、批判してくる国民に土下座させたらいい。

菅直人氏、もったいぶらず前原誠司氏に「釈放を指示していない証拠」を突き付けよう。

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