政治

民主党政権、中国に配慮「護衛艦は見えないところへ」河野前統幕長が明かす→安倍政権「見えるところまで出せ」と方針転換

平成24年9月に尖閣諸島を国有化した当時、日中関係の悪化を危惧した民主党政権「護衛艦は相手を刺激しないように見えないところにいろ」と海上自衛隊に指示を出していたことを、河野克俊前統合幕僚長が明かしている。

また河野氏は安倍政権になって「何をやっているのか。とにかく見えるところまで出せ」と言われたことも明かした。

民主政権、中国軍の尖閣接近で「護衛艦は見えないところへ」 河野前統幕長明かす

 河野克俊前統合幕僚長は16日、東京都内で講演し、旧民主党の野田佳彦政権を念頭に、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域に中国海軍の艦艇が接近した場合は「海上自衛隊の護衛艦は『相手を刺激しないように見えないところにいろ』と(官邸に)いわれた」と明かした。野田政権が平成24年9月に尖閣諸島を国有化した当時、日中の緊張関係が高まっており、中国側に配慮した措置とみられる。
 中国軍の艦艇は通常、中国海警局の巡視船が尖閣周辺を航行する際、尖閣から約90キロ北東の北緯27度線の北側海域に展開する。これに対して、海自の護衛艦は不測の事態に備え、27度線の南側で中国軍艦艇を警戒監視している。
 河野氏は「安倍晋三政権では『何をやっているのか。とにかく見えるところまで出せ』といわれ、方針転換した。今ではマンツーマンでついている」と語った。自民党の長島昭久衆院議員のパーティーで明かした。
引用:https://www.sankei.com/politics/news/201116/plt2011160030-n1.html

旧民主党政権のネガキャンなど無意味

3年3ヶ月、政権運営を担っていた民主党。当時の議員の多くは「立憲民主党」に在籍している。

河野氏の証言は立憲民主党の支持率や評価に影響を及ぼすだろうか。支持者が揺れ動くことはないだろうが、無党派層から「やはり立憲民主党には任せられない」と思われるかもしれない。

立憲民主党にとって河野氏の証言がダメージなるかと言われれば、おそらく大した痛手にはならない。仮に河野氏の証言が事実だとしても、合流後に支持率の上がらない政党が、いったい何を期待されているというのだろうか。

それに安住淳国対委員長も発言していたが、新党発足後の意気込みで「最強の野党を目指す」と豪語したのだ。立憲民主党が目指しているのは政権ではなく野党第一党かもしれない。

河野氏の証言で、今さら立憲民主党の評判が落ちることはない。これ以上落ちようがないため、評価が変わるとしたら「上がる一方」だ。これほど希望に満ちた政党はないだろう。

旧民主党政権のネガティブキャンペーンなど、今では全く無意味なのだ。新・立憲民主党には希望しか存在しない。

安倍政権「見えるところまで出せ」と方針転換

それにしても問題は安倍晋三前首相だ。安倍政権から護衛艦は堂々と配置についている模様。見えるところに護衛艦が配置、これが抑止力になることは誰にでも理解できる。

セキュリティダイヤモンド構想もそうだが、歴代政権の中でも安倍政権がいかに国防を重要視していたか。安倍政権の方針転換が海上自衛隊にとってどれほど心強い指示だったか、河野氏の証言は左翼や自称リベラルにとって看過できない。

左翼や自称リベラルにとって「武装による自衛」は時代遅れだ。隣国に配慮・忖度してこそ日本の外交であり、「変な武器を持たないようにしましょう」と諭すのが防衛の在り方である。護衛艦の配置で周辺国を刺激してはいけない。

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そんな左翼や自称リベラルの主張が全く評価されない日本の現状は、まさに安倍のせいである。しかも安倍は首相を退陣して一議員になっても、活動を見る限り大きな影響力を持っているようだ。

安倍氏の言動は今後も無視できない。引き続き監視するべきだろう。

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