27日の閣僚会議で報告された外交青書に、初めて「尖閣諸島周辺の我が国領海で独自の主張をする中国海警船舶の活動は国際法違反」と明記された。
近年尖閣諸島付近の日本領海で脅威となっている中国海警局に対し、強い懸念が示される形となっている。
外務省、「中国海警局の領海侵入は国際法違反」と外交青書に明記
令和3年版外交青書
(エ)個別の懸案事項〈東シナ海情勢〉より
尖閣諸島周辺海域における中国海警船舶による領海侵入が依然として継続しており、その回数は2020年の1年間で24回に上った(2019年の領海侵入回数は32回、2018年は19回)。5月、7月、8月、10月、11月及び12月には、中国海警船舶が尖閣諸島の日本の領海に侵入し、当該海域において航行中の日本漁船に接近しようとする動きを見せる事案が発生した。10月の事案においては領海侵入時間が過去最長となる57時間以上となった。
また、4月から8月にかけて、接続水域内での連続航行日数は過去最高の111日を記録し、2020年の接続水域内での航行日数も過去最多となる333日となるなど情勢は厳しさを増している。
尖閣諸島周辺の我が国領海で独自の主張をする中国海警船舶の活動は、そもそも国際法違反であり、外交ルートを通じ、厳重な抗議と退去要求を繰り返し実施してきている。引き続き、日本の領土・領海・領空を断固として守り抜くとの決意の下、冷静かつ毅然と対応していく。
引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100181433.pdf
今年の外交青書ができました。
本日、令和3年版外交青書(全文)を外務省ホームページに掲載しましたので、是非ご覧ください。
資料を充実させた製本版は6月末に発行予定です。https://t.co/QVy9EjRkzb pic.twitter.com/6hbc5rzpgn— 外務省 (@MofaJapan_jp) April 27, 2021