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室井佑月氏「テレビは米大統領選ばっか、国会中継も観てちょ」→でも関心は学術会議?

鋭い視点で政治に切り込む超一流作家の室井佑月氏は日刊ゲンダイへの寄稿で、国会中継を見て感想を述べた。

また各メディアがアメリカ大統領選挙の報道ばかりであることを憂い、「国会中継も観てちょ」と国会に関心を持つよう訴えている。

そんな室井佑月氏が記事で触れているのは「日本学術会議の任命拒否問題」だった。

ソーリの追及、辻元さんがしつこくしつこく聞いてようやく

 今国会、菅首相は日本学術会議から推薦された新会員候補6人を任命しなかった問題で、どうしてそうしたのかきちんとした説明ができず苦しい立場に立たされている。
 でもさ、これも安倍元首相から引き継いだんかね、質問をのら~りくら~りとかわすのよ。時間つぶしで、答えになっていない答弁までして。イライラするわ!
(中略)
 ぐふ~。ご飯を作りながら国会中継を観ていると、どうも味がキツくなる。質問に立つ野党議員の応援で、ボンボンを振るみたいにして塩の瓶を振るからだ。
 4日につづき、5日の蓮舫さんも森ゆうこ姐も凜々しく良かった。観てるとこっちも頑張ろうという気分になる。ええ、5日の晩ご飯も塩辛かったですとも!
 なんか、テレビではアメリカの大統領選ばっかやってるけどさ、国会中継も観てちょ。
引用:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281239

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室井佑月氏「国会中継も観て」→でも関心は学術会議

超一流コメンテーター・室井佑月氏の言う通り、地上波ではアメリカ大統領選挙の話題をメインに取り扱っている印象は否定できない。いや、間違いなくキラーコンテンツだろう。

しかし日本では臨時国会が召集され、与野党が激しく議論している。日本国民ならば、まずは内政について考えるべきではないだろうか。超一流作家・室井佑月氏の指摘は正しい。

では、国会で何に注目するべきなのだろうか。それは室井氏も記事で触れているように、「日本学術会議の任命拒否問題」だ。おそらく室井氏が最も関心を寄せているテーマかもしれない。

本来ならばコロナ対策、景気回復、経済支援といった、国民生活に直結するテーマを話し合うことが優先順位としても上に来るはず。

世界的不況の中でも、日本は幸いコロナの死者数も少ない。確かにインフルエンザ流行の季節も来るが、先進国の中でも景気回復、そして経済成長するチャンスだ。

政府は第3次補正予算案も「15兆円前後」という予算で話が進行中。しかし、積極財政派からは「少ない、最低でも30兆円」と指摘もあり、日本が緊縮財政から反緊縮財政に切り替わる瀬戸際となっている。

また先日はASEAN首脳会談が開かれた。中国による尖閣諸島への圧力を始め、アジアでは中国の海洋進出が大きな脅威となっている。日本も他人事ではない。人権蹂躙を繰り返す独裁国家の侵略行為は、今も差し迫っている状態だ。

そんな中、先週の予算委員会では野党質問の4割が「学術会議」と報道されている。

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この割合に大きく貢献したのが、立憲民主党日本共産党だ。質問の大部分を学術会議問題に費やしている。

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安保よりも経済よりも「学術会議」

経済や安保などの問題にあまり触れず、学術会議問題を追求する立民や共産の姿勢には疑問の声もある。しかし、左翼や自称リベラルといった特定野党の支持者たちは、学術会議への追求を求めているかもしれない。

立憲民主党や日本共産党は支持者の思いをぶつけ、そして「最強の野党」を目指している。したがって国民民主党のような「提案型」の野党になるつもりはないだろう。一貫して政権批判を続けるのが立憲民主党と日本共産党なのだ

室井佑月氏も「国会を見よう」と訴えておきながら、関心は学術会議問題だ。超一流コメンテーターの室井氏ならば、おそらくコロナや景気対策、安全保障に関しても深掘りできるはず。ここはあえて触れずに「学術会議問題」に終始するのは、左派論客として立派な判断だろう。

これが左翼や自称リベラルの高い知性であり、優れた視点で政権の失点を狙っている。左翼や自称リベラルにとって提案型など時代遅れだ。反自民、反アベ、反スガ、これに尽きる。

左翼や自称リベラルの崇高な知性によって、日本は変われる。超一流タレント・室井佑月氏が学術会議問題で政権批判すれば、必ず世論は変わるだろう。引き続き、高い知性を発揮する「批判型」で評論していただきたい。

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