取り上げるのが遅くなってしまったが、日刊ゲンダイヘルスケアは12月5日、アベノマスクに500億円を超える税金が投入されたことに苦言を呈した。
「感染予防の効果さえ疑われる」とし、税金500億円超の別の使い道について素晴らしい案を提示している。
それが「年収700万円の医療従事者7142人を1年間雇用」あるいは「人工呼吸器5000台分の購入」だ。
人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと
新型コロナウイルスの感染者数が累計で約15万人。感染者数の大幅な上昇傾向に歯止めがかからない。米グーグル社は11月24日から12月21日までの28日間の日本における感染予測を行っているが、それによればその期間の「新規の」感染者は6万4167人、死者は758人としている。この予測を見るかぎり、感染者数はもちろんだが、死者数の増加には驚く。12月3日現在で累計死者数は2260人(クルーズ船13人を含む)だから、死者は急激に増えることになる。
(中略)
それにしても、感染予防の効果さえ疑われ、言い出しっぺも含めて装着者は皆無に近い「アベノマスク」には500億円超の税金が使われたとか。この金で年収700万円の医療従事者を約7142人、1年間雇用できた。あるいは約1000万円といわれる人工呼吸器が5000台買えた。忘れてはならない。
引用:https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275657
Twitterの反応
アベノマスクは、未だに契約価格さえ未公表と聞く。河野担当相は、アベノマスクの無駄こそ指摘すべき
感染予防の効果さえ疑われ、言い出しっぺ含めて装着者は皆無のアベノマスクに500億円超の税金。
年収7百万の医療従事者7142人、1年雇用。人工呼吸器が5000台買えた。 https://t.co/QR6CRmhyl2
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) December 6, 2020
アベノマスクに溶かされた税金を有益に使ってたら、救えた命があったのでは。本当に異常すぎ
「「アベノマスク」には500億円超の税金が使われたとか。この金で年収700万円の医療従事者を約7142人、1年間雇用できた。あるいは約1000万円といわれる人工呼吸器が5000台買えた」https://t.co/RaGlzElZXz— 弁護士 太田啓子 「これからの男の子たちへ」(大月書店) (@katepanda2) December 6, 2020
人工呼吸器5000台分…「アベノマスク」の500億円超でできたこと
〈この金で年収700万円の医療従事者を約7142人、1年間雇用できた。あるいは約1000万円といわれる人工呼吸器が5000台買えた。忘れてはならない。〉 https://t.co/T6W8htOHrl
— 蟹工船 (@takijikani1929) December 6, 2020
「年収700万円の医療従事者7142人を1年間雇用」「人工呼吸器5000台購入」
医療関連の連載記事やコラムなどを掲載している日刊ゲンダイヘルスケア。政府が全世帯を対象に2枚ずつ配布した布製マスクいわゆるアベノマスクを批判した。感染予防の効果が薄い点よりも、500億円超という費用をかけたことを重点的に指摘しているようにも見える。
税金500億円超の使い道について、記事で紹介された提案は2つだ↓
①年収700万円の医療従事者を約7142人、1年間雇用
医師免許や看護師資格などを持ち、どこの病院施設や医療現場にも勤務していない「医療従事者」が日本に「7000人以上」も存在するとは知らなかった。さすが日刊ゲンダイヘルスケア。その情報を持っておきながら何故もっと早く提言してくれなかったのか。
しかも雇用期間は1年間という超限定的な措置だ。1年後、雇用された方々はどうすればいいのだろうか。またCOVID-19のワクチン、特効薬、各オペレーションが確立されたあとは、いったいどうすれば。
日刊ゲンダイが虚偽の情報を載せるとは思えない。7142人が急に湧き出てくるわけではないため、ぜひ7000人の医療従事者には今こそ結集していただきたい。自称「情報の総合デパート」として大きな発信力を持つ日刊ゲンダイにも、社会貢献として協力を願いたいところだ。
②約1000万円といわれる人工呼吸器5000台分の購入
人工呼吸器の稼働には医療機器を正しく管理できる専門医療職が必要だ。それが臨床工学技士である。人工呼吸器を5000台確保するということは、それだけ専門医の人員も増やさなければならない。
日刊ゲンダイヘルスケアとしては、おそらくその人員も確保できると確信したからこそ記事にしたのだろう。他の病院や医療現場のリソースを割くことなく、5000台の人工呼吸器を稼働&管理できるだけの臨床工学技士を用意することが可能らしい。さて、雇用した技士たちの給料は?
さすがは日刊ゲンダイヘルスケアだ。我々国民が知り得ない情報を元に、見事な代替案を提示してくれる。ぜひ日本の底力を信じ、日刊ゲンダイヘルスケアの主張に耳を傾けよう。
日刊ゲンダイヘルスケアの高度な知性
年収700万円の医療従事者を7142人も集めるそうだが、その方々を雇用する上でかかる費用は誰が負担するのだろうか。医療従事者が増えれば、支給されるユニフォームやスクラブ、医療器具なども増えるはず。
年収以外にも様々な経費を含めるのが人件費の常識的な考え方だと思われるが、日刊ゲンダイヘルスケア及び記事に書かれた代替案を引用した方々は、どう考えているのだろうか。全く疑問を感じなかったのだろうか。
先述の「Twitterの反応」では、某東京新聞に勤めるカリスマ新聞記者のM月I塑子氏や、いつまでも「慰安婦問題」を取り上げ「希望のたね基金」で監事を務める超一流フェミニスト系弁護士のO田K子氏も、日刊ゲンダイヘルスケアの文章を引用している。
その他にもTwitterを見る限り、日刊ゲンダイヘルスケアの提案に納得している人はそれなりに多い。筆者と違って何の疑問も持たなかったということは、相当高い知性を備えているに違いない。
まだまだ筆者も勉強不足だ。医師免許や看護師資格を持つ無職の「医療従事者」が「7000人以上」も存在すること。あるいは5000台の人工呼吸器を購入して相応人数の臨床工学技士を用意できること。日本にはまだまだ知らないことが沢山ある。
マスコミや弁護士、その他の自称リベラルや左翼たちから高い知性を学ばなければ。そして今回の件で発揮された日刊ゲンダイの高い知性も、忘れてはならない。