政治

立憲民主党・蓮舫氏「コロナ予備費10兆円、中曽根元首相の葬儀に使う理由を」→第二次補正予算と一般会計予備費を混同?

立憲民主党の蓮舫参院議員は26日、中曽根元首相の葬儀が9600万円の税金で行われることを受け、Twitterで菅総理に理由の説明を求めた。

中曽根元首相の葬儀「内閣・自民党合同葬」の経費として予備費から支出されるのだが、「10兆円の予備費は『予見し難いコロナ対応』との説明でしたが、合同葬に使う理由を、菅総理」とツイートしている。

ちなみに、いわゆる「新型コロナ対策10兆円」は第二次補正予算の予備費で計上されているが、今回の合同葬は一般会計予備費から支出されている。

立民・蓮舫議員「10兆円の予備費は『コロナ対応』、合同葬に使う理由を」

蓮舫議員は中曽根康弘元首相の葬儀が、「内閣・自民党合同葬」として予備費から経費が使われることを指摘している。(民主党政権の2011年11月25日にも、西岡武夫元参議院議長を「参議院葬」として税金による葬儀が行われている)

蓮舫議員は予備費が使われることについて、新型コロナ対策に使うと説明していた政府を問い詰めてる。10兆円の予備費から約1億円ほど支出されると指摘し、菅首相に説明を求めた。

蓮舫議員が疑問に思うのは当然だ。民主党政権でも実施された税金による葬儀だが、安倍もとい菅政権で行われる葬儀は、何かあるのではないかと疑ってしまう。立憲民主党の一員として常に自民党は監視しないといけない。

鋭い視点と思考でスガ政治を監視する、蓮舫議員の凄みは相変わらず衰えていない。

コロナ対策10兆円と合同葬の予備費は別 第二次補正予算と一般会計予備費

蓮舫議員がツイートした「10兆円」だが、おそらく「新型コロナウイルス感染症対策予備費」のことだろう。「予見し難いコロナ対応」として使う10兆円だったが、野党の強い反発もあって10兆円のうち半分の5兆円は使い道を明確にするよう折り合った。

「新型コロナウイルス感染症対策予備費」の10兆円だが、これは第二次補正予算案に計上された予備費だ。6月12日に参院本会議で可決されている。

そして中曽根元首相の合同葬に使われる予備費は、令和二年度一般会計予備費から支出される。つまり、別々の予備費として扱われるものだ。

合同葬の必要経費は令和2年2月14日に閣議決定されており、参議院・第201回国会で「令和元年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)」と提出されている。新たに噴出した問題ではない。

◆新型コロナウイルス感染症対策予備費
令和2年度補正予算(第2号)の概要

◆故中曽根康弘の内閣・自由民主党合同葬儀に必要な経費
令和元年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)

9600万円という金額は当初の予算よりも若干高く、継続審査中であることから野党議員を中心に反発する声もある。今後このような形で税金による葬儀を実施すべきなのかどうか、その点で議論することはあってもいいだろう。

しかし、蓮舫議員のように予備費を全て混同してしまうと、実態を把握できなくなってしまう。閣僚経験のある蓮舫氏が、まさかそんな間違いは犯さないはずだ。

もしかしたら、我々有権者を試したのかもしれない。新型コロナ対策に10兆円という多額の予備費が計上されたのはいいが、正しい使い道として運用しているのか注視することが大切だ。

補正予算のその後を調べる人は筆者を含めそこまで多くはないと思う。蓮舫氏は国民に注意喚起する意味で、わざと予備費を混同させた可能性が高い。

民主党政権でも税金による葬儀が行われたこと、それぞれの予備費がどのように使われているのか、蓮舫氏は我々に調べる機会を与えてくれたのである。

やはり立憲民主党の議員は実力揃いだ。いつ菅首相が解散を打ち出しても何も怖くない。国民は次の総選挙で立憲民主党の結果に驚愕するだろう。

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