井上信治・科学技術担当相は日本学術会議の梶田隆章会長と26日に会談し、学術会議の組織形態について「国の機関から切り離しも検討するべき」との意向を伝えた。
菅義偉首相が会員候補6人の任命を拒否する問題が発覚して以降、政府が学術会議に対して非政府組織化を提案するのは初めてのことだ。
この提案について現役会員からは「学問を軽視している、世界から笑われる」と憤りを感じているとのこと。
学術会議現役会員「世界から笑われる」 政府、非政府組織化を提案
井上信治・科学技術担当相は26日、東京都内で日本学術会議の梶田隆章会長らと会談し、学術会議の組織形態について「国の機関からの切り離しについても検討していくべきだ」との意向を伝えた。菅義偉首相が6人の会員候補の任命を拒否した問題の発覚後、政府が学術会議に対し、国から独立した非政府組織化を提案するのは初めて。井上氏は学術会議に対し、年内に組織改革の検討結果を報告するよう求めている。
(中略)
ある現役会員は、任命拒否問題を発端に政府が非政府組織化を打ち出したことについて、「あまりにも学問を軽視している。学問は時代を超えて受け継がれるもの。政権が気に入らないからという視点で学術会議の問題を考えれば、学術の発展は途絶えるし、世界から笑われる」と憤りをあらわにする。その上で「欧米のように財政面や職員の充実など制度保障がなされなければ、学術会議の存立は危うくなる。科学アカデミーの性格をきちんと考えてほしい」と訴えた。
引用:https://mainichi.jp/articles/20201126/k00/00m/010/392000c
政府の切り離し提案に憤り
任命拒否の問題以降、日本学術会議は行政改革の一環として組織の在り方を見直す流れに飲み込まれている。左翼や自称リベラルが期待した梶田会長と菅首相の会談も、概ね就任の挨拶に留まった。
現在も任命拒否の明確な理由説明もなく、「人事介入は不当だ」という野党や一部市民たちの主張は弱くなる一方だ。多くの国民から関心を得ることができず、ノイジーマイノリティの活動はなかなか刺さらない状況である。
匿名の学術会議会員の主張するように、このままでは本当に日本が「世界の笑い者」になってしまうのだろうか。
やはりここは全ての会員や連携会員が辞表を叩きつけてみてはどうだろうか。たかだか10億円の端金で政府に提言するなど、学者たちがあまりにも惨めだ。「武装による自衛は時代遅れ」というような高い知性を発揮する学者たちには、もっと自由に学問を続けていただきたい。
辞表を叩きつけ、政府と決別するといい。こんな独裁的な菅政権のもとで特別職国家公務員になることもない。息苦しさ極まりないだろう。高い知性と優れた品格を兼ね備えた会員たちの英断に期待する。
