政治

筑波大学・礪波亜希准教授、菅首相の対話不足を指摘「若者や女性の声を聞いて」「パンケーキ好きを売り込まないで」【日本学術会議問題】

国際政治学者の礪波(となみ)亜希筑波大准教授はインタビュー記事で、菅総理に向けて「若者や女性などさまざまな人たちの声を聞くべき」と主張した。

日本学術会議の会員任命で6人の学者が拒否された件について、礪波准教授は「対話の不足」と感じているようだ。

外交でも安全保障でも「対話」で全て解決しようと考える人が左派界隈に多いが、礪波准教授も「対話で信頼を」とその重要性を説明している。

礪波亜希(となみあき)准教授「対話で信頼醸成を」【日本学術会議】

――今回の問題をどう見ますか。
 ◆政府と学術界や一般人の間の「対話」の不足を感じます。菅首相は日本学術会議の新会員候補任命拒否の理由について、「総合的、俯瞰(ふかん)的な判断」といった説明に終始しており、十分とは言えません。
 新聞などの首相動静を見ても、会っているのはほとんど男性です。対話の仕方が間違っているのではないでしょうか。「エスタブリッシュメント(既得権益層)」のおじさん、おじいさんたちばかりでなく、若者や女性などさまざまな人たちの声を聞くべきだと思います。それも「パンケーキ好き」といったソフトイメージを売り込むのではなく、相手の話に耳を傾け、自らの方針、政策を丁寧に説明すべきでしょう。仕事が忙しかったり、政治に興味が薄かったりする人が少なくない日本だけに、政治指導者のそうした取り組みは重要だと思います。
 私は2016年までコペンハーゲン大の研究員や准教授としてデンマークに約5年間暮らしましたが、思ったのは、民主主義は手間がかかるということです。若者でも高齢者でも、とにかくさまざまな問題について、タブーなく、議論をします。日本人の私であっても見解を聞かれることもありました。意見を表明すると「わからない」と批判され、正直、疲れることもありました(笑い)。要は、「対話」という民主主義の基本を大切にしているということだと思います。
 社会の問題について不安に思っている人がいるならば、どこまで政策に反映できるのかはわからないけれども、とにかく話を聞こうという姿勢があります。大学でも外国人教員の声を聞く機会が月1回程度は設けられており、当時の上司もよく「ダイアローグ(対話)」の重要性を強調していました。
引用:https://mainichi.jp/articles/20201027/k00/00m/010/202000c

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「若者や女性の声を聞いて」「パンケーキ好きを売り込まないで」

野党やその支持者、左翼系学者、そしてマスコミらが注目している日本学術会議の任命拒否問題。礪波准教授は今回の問題について「対話の不足」を指摘した。

また会っているのも男性ばかりで「対話の仕方が間違えている」と語っている。どうやら菅首相の動静を見ていて、若者や女性との対話が足りないと感じているらしい。

日本の首相として国内だけでなく国際情勢でも様々な問題と向き合わなければならない菅総理が、どんな若者や女性と対話することがベストなのだろうか

菅首相は就任後、従来から練っていた改革案を次々と提示してきた。外交ではベトナムとインドネシアへ訪問し、各閣僚も安倍政権の継承を体現している。反政権側が学術会議問題で揺れている中、菅政権のスピード感は驚異的だ。

首相就任後のスケジュールを見た上で「若者や女性と対話を」と指摘するのが礪波准教授である。いったい誰に会えばいいのだろうか。まさか一般人との対話を設けると言うのか。であれば素晴らしい提案だ。筑波大学の准教授として、非常に知的で賢い提案である。

菅首相の動静を見ると、面会している人間は閣僚をはじめ、地方の知事や市長、その他連盟の会長、他国の様々な担当者など、要職に就く者や重要な人物ばかりだ。確かに”おじさん”や”おばさん”ばかりかもしれない。

このスケジュールのすき間に、一般の若者や女性を相手に、話に耳を傾け、自らの方針、政策を丁寧に説明すべきという提案なのだろうか? だとしたら礪波亜希准教授の提案は非常に高次元なレベルだ。政府は採用すべきである。

また礪波准教授は菅首相の「パンケーキ好き」も、どうやらイメージ戦略と思っている可能性がある。

昨年に『出没!アド街ック天国』でホテルニューオータニのレストラン「SATSUKI」が出してるパンケーキが紹介されたのだが、その金額が3000円で、お酒が飲めない菅首相の好物だという。

番組で取り上げられ、野党議員らが「3000円は庶民感覚がない」として批判したことから一気に話題となったパンケーキだ。当時は官房長官だった菅総理のソフトイメージはここから始まっている。

もしかして礪波准教授には、上記の話題を機会に菅首相が「ソフトなイメージを売り込む作戦」を実施していると思っているのだろうか? だとしたら鋭い考察だ。おそらく我々のような一般国民には思いつかない考えである。

番組が勝手に取り上げて野党議員が批判しただけなのだが、これも「スガのせい」なのかもしれない。さすが筑波大学の准教授だ。菅総理、そして前総理の安倍氏による小賢しい戦略に、我々国民は騙されてきたということか。

礪波亜希氏のような鋭い視点で問題を指摘し、「対話」という超画期的な提案を示す学者がいる日本の大学を、我々は誇るべきである。何事もまずは「対話」、それでもダメなら「粘り強く対話」だ

外交も安保も「対話」で全て解決させようと考える左翼は多い。礪波准教授がその気なら、すぐにでも一流の左翼になれるだろう。将来有望な人物である。今後も菅政権の問題点をその鋭い視点で暴いていただきたい。

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