読者の情報リテラシーをいつも試させてくれる超一流ゴシップ雑誌「女性自身」は8日、自民党・杉田水脈議員のファッションに関するネット記事を投稿した。
記事に登場する自称ファッション関係者のスタイリスト・Aさんとヘアメーク・Sさんの評価によると、杉田議員の服装や髪型、メイクは「”時代遅れ”かつ”男性への媚び”を感じる」とのこと。
政治スタンスの批判ではなく、外見批判に終始した記事となっている。
「時代遅れ女王・杉田水脈」ファッション関係者が痛烈ダメ出し
「最近、炎上案件でよく見聞きする杉田水脈議員。あまりに時代錯誤な言動は思わず眉をひそめてしまうものばかりですが、そもそも彼女のファッションを眺めるだけで、その時代遅れの感覚は一目瞭然です」
そう語るのは、数々のファッション誌で活躍するスタイリスト・Aさん。
「LGBTには生産性がない」「(性暴力被害について)女性はいくらでも嘘をつけますから」など、さまざまな差別的・女性蔑視的価値観で世間を騒がせてきた杉田議員だが、ここでは思想信条は置いておき、ただ彼女の“おしゃれのセンス”についてファッション関係者に分析してもらった。
まずはファッションについて。前出のAさんはこう続ける。
「何よりびっくりするのは、ドラえもんのようなチョーカー。しかも2重巻。コーディネートにもTPOにも合っていなくてぎょっとしました。そしてジャケットの異様にコンパクトなサイズ感と、謎に大きいボタン。古いというか……今後、80年代風のスタイリングをする時に参考にしたいので、どこで購入されているのか興味が沸くレベルです。
また、“胸元あきすぎ”問題も気になりますよね。政界の重鎮たちに媚びを売るためなのかどうなのかわかりませんが、ジャケットとのバランスは最悪です。それと、手元にはエルメスのアップルウォッチ。突然ここだけ素敵な小物をチョイスしているものの、悪目立ちしてしまって、エルメスが可哀そうです。
全体のバランスで見ると、ジャケット襟のデザイン、袖の折り返し、大きなボタン、ドラえもんチョーカーと、主張が激しいものばかり。目立ちたいという気持ちがそうさせているのかもしれませんが、“ただうるさいだけ”という印象しか与えません」
次にヘアメークについて。30代、40代のファッション誌・美容誌を中心に活躍するヘアメーク・Sさんはこう語る。
「ハンサムなお顔立ちなので、もっとシャープなヘアメークが似合うと思うのですが、80年代のぶりっ子アイドルを彷彿とさせる、ラウンドフルバングスに、くるくるのおくれ毛。可愛らしさをアピールしたいという思惑が透けているものの、似合っていなくて痛々しい。男性に媚びを売るためのヘアメークを研究されているのかもしれませんが、似合っていなくては話になりません」
スタイリスト・Aさん、ヘアメーク・Sさんに共通する感想は、“時代遅れ”かつ“男性への媚び”を感じるという点。女性でありながら女性蔑視的発言を繰り返し、たびたび世間を騒がせてきた杉田議員だが、そのファッションやヘアメークにも自身の生き方がわかりやすく表れているようだ。
引用:https://jisin.jp/domestic/1921108/
ファッションで批判するなんざ、外道の極み。https://t.co/ZICg2oya80
— 竹内久美子 (@takeuchikumiffy) December 8, 2020
「エルメスが可哀そう」「男性に媚びを売るヘアメーク」【女性自身】
杉田水脈先生のファッションに対して、“ただうるさいだけ”だの「可愛らしさをアピールしたいという思惑が透けているものの、似合っていなくて痛々しい」。
これは中傷では?ファッションやヘアメイクなど語れる立場にはありませんが、お会いしたら素敵な女性ですよ。https://t.co/kxO2OEhKAk— 岩田温@YouTubeチャンネル開設しました! (@iwata910) December 8, 2020
スタイリスト・Aさん、ヘアメーク・Sさんという、存在するかどうかも怪しい人物から辛辣な評価をされた杉田水脈議員。服装、髪型、メイクを「時代遅れ」はともかく「男性への媚び」と批判する性的表現には疑問の声も多い。
外見を揶揄する記事を堂々と発信する「女性自身」の品格は、おそらく一般国民の感覚を凌駕していることだろう。それだけ「国会議員・杉田水脈」を批判する部分がないのかもしれないが。
確かに場をわきまえるファッションはあるが、その範囲で規定を逸脱していないのであれば基本的に自由は与えられている。杉田氏の女性蔑視・性差別と言われてきた過去の発言を批判しておきながら、「男性への媚び」と性に関わる批判は非常に知性を感じる”ダブスタ”だ。
ファッションを揶揄して「エルメスが可哀そう」「媚びを売る」という知性溢れる論調を展開する内容に脱帽である。「女性自身」の品格には感動した。
さて、場をわきまえた上でも女性の自由なファッションを許容しない抑圧スタイルを披露してくれた「女性自身」およびスタイリスト・Aさん、ヘアメーク・Sさんに対し、フェミニストたちの反応が気になるところだ。「女性解放思想」を是とするフェミニズムに期待したい。
ちなみに、筆者の知り合いの知り合いの知り合いであるスタイリスト・Kさんとヘアメーク・Yさんは「杉田水脈議員の服装も髪型もメイクも素敵」と評価していたそうだ。日本の右傾化は深刻である。