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女性国際戦犯法廷20周年シンポジウムが朝鮮総連の機関紙に掲載→後援メンバーに総連系やチュチェ思想家も?

今月12日に明治学院大学国際平和研究所(PRIME)の後援で開催された「女性国際戦犯法廷20周年オンライン国際シンポジウム」が、朝鮮総連の機関紙である朝鮮新報に取り上げられた。

朝鮮総連は公安調査庁から破壊活動防止法に基づく調査対象団体に指定されており、傘下団体等の構成員が「北朝鮮による日本人拉致問題」に関与していたと政府も答弁し、閣議決定されているが、その朝鮮総連の機関紙が朝鮮新報である。

改めて、シンポジウムを後援したPRIMEのメンバーについて注目してみよう。

女性国際戦犯法廷20周年シンポジウムが朝鮮新報に掲載

今こそ確認すべき法廷の意義/女性国際戦犯法廷20周年シンポ、各氏の発言から
 女性国際戦犯法廷(以下、法廷)20周年を記念するオンライン国際シンポジウム(12日)では、2000年12月の法廷当時の関係者や日本軍性奴隷制の解決を求めて活動する研究者、活動家が発言し、法廷の意義が多方面から語られた。(まとめ・金淑美)
引用:https://www.chosonsinbo.com/jp/2020/12/22-23/

判決の意義、証言を未来へ/女性国際戦犯法廷20周年シンポ
 日本軍性奴隷制を裁いた2000年の女性国際戦犯法廷(以下、法廷)から20年を記念し、国際シンポジウムが12日、オンラインで開催された。日本軍性奴隷制を否定する言説が日本社会に蔓延する中、法廷に関わった関係者の報告や被害者の証言映像などから法廷の意義を振り返り、記憶を継承し、問題解決のため最後まで闘っていく意志を示した。
引用:https://www.chosonsinbo.com/jp/2020/12/22-24/

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明治学院大学の女性国際戦犯法廷20年シンポジウム→慰安婦団体の理事長と学術会議の元メンバーも講師として参加2020年12月12日(日)に明治学院大学国際平和研究所(PRIME)の後援で開催される「女性国際戦犯法廷20年オンライン国際シンポジウ...

明治学院大学国際平和研究所(PRIME)のメンバーに朝鮮総連傘下団体やチュチェ思想研究会も?

会員限定の有料記事のため詳細は確認できていないため、記事に取り上げられたからという理由だけで明治学院大学と朝鮮総連の繋がりを説明することは出来ない。

ただし、件のシンポジウムを後援した明治学院大学国際平和研究所(PRIME)のメンバーには朝鮮総連または北朝鮮の政治思想に関係する人物が在籍している。

まず、PRIMEの主任を務める鄭栄桓(チョン・ヨンファン)氏は、朝鮮総連系の人権団体である「在日本朝鮮人人権協会」の理事を務めている。現在は確認できていないが、少なくとも2016年の時点では朝鮮総連傘下団体の理事だった。

[インタビュー]朝鮮籍も韓国入国も諦められない理由がある
入国不許可となった在日朝鮮人3世の鄭栄桓氏
ハンギョレ(2016//7/6)

そして客員所員である武者小路 公秀(むしゃこうじ きんひで)氏は、チュチェ思想国際研究所の理事を務め、朝鮮労働党と日本共産党の関係改善の斡旋役を担った1人とされている。

主体(チュチェ)思想北朝鮮および朝鮮労働党の政治思想であり、金一族を「革命の血統」と位置付けて頭脳と崇め、「人間が全ての主人公であり、全てを決める」という信念を基礎にした思想だ。

日本の自主と東アジアの平和
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター特任教授 武者小路公秀
朝鮮民主主義人民共和国を正しく知るために(2014年1月12日)

上記のように朝鮮総連傘下団体にチュチェ思想研究会など、北朝鮮のシンパとする可能性も否定できないような人物が、明治学院大学国際平和研究所のメンバーとして活動している。

もし仮にPRIMEが朝鮮総連と密接な関係にあったとしても、上記メンバーが在籍している以上は不自然ではないだろう。

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偉大なる自称人権派、錚々たるメンバー

自国民の命を軽視するだけでなく日本人を拉致するなど人権侵害国家として非難を浴びる北朝鮮。「女性の人権」をテーマにしたシンポジウムだが、そういった国に共鳴するような方々との繋がりを持つことに偉大な知性を感じる。

明治学院大学国際平和研究所のメンバーには他にも、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」にも登場した高原孝生所長は「朝鮮学校の高校無償化」を主張する人物だ。

所員の東澤靖氏は、2000年の「女性国際戦犯法廷」で検事を務めている。中国帰還者連絡会(中帰連)の会員に尋問するなど、当時の偉大なる裁判ごっこに検事として参加した人物だ。

また、元しばき隊メンバーのK研究員など、有名な方々が名を連ねている。

公安調査庁から破防法に基づく調査対象団体に認定されている日本共産党と関係があったり、逮捕者続出の暴力的カウンターデモ隊であるしばき隊の元メンバーだったり、素晴らしいほど高い知性と優れた品格を備える面々だ。

現状、明治学院大学と朝鮮総連の関係性は一切わからない。しかし、一部捏造された歴史認識で法的権限もなく昭和天皇を断罪した左翼的裁判ごっこの20周年シンポジウムを後援する研究所は、明治学院大学の偉大さを後押ししてくれる存在だろう。

未だに日本を「戦犯国」とレッテル貼りし、罪のない現代を生きる日本人に贖罪意識を植え付けるなど、一流左翼たちの日本に対する差別意識は根強い。これが戦後教育による自虐史観の成果なのだ。

人権を重要視する一方で、人権侵害国家に傾倒するような人物が在籍し、元慰安婦への寄付金を横領した疑いがかけられている正義連の理事長を講師に呼ぶシンポジウムを後援するなど、明治学院大学国際平和研究所の人権に対する熱意には感動を覚える。

これが自称人権派や自称人権団体の誇り高き知性と優れた品格だと思うと、尊敬せざるを得ない。明治学院大学と朝鮮総連の関係性は一切不明だが、総連傘下団体やチュチェ思想研究会と関わりのあるメンバーの存在は興味深い。

ちなみに、件のシンポジウムは朝鮮新報社が発行している月刊誌「月刊イオ」でも紹介されている。女性国際戦犯法廷20周年シンポジウムは、よほど朝鮮総連側の心に響いたのかもしれない。明治学院大学国際平和研究所について、今後の活動に注目していこう。

《参考》#2020/11/12 「イアンふ国際法廷」20周年 日本の有名大学が後援?





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