時事

東京オリンピック聖火リレーで相次ぐ芸能人の辞退→「昨年」の辞退申請で大盛り上がり

東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーをめぐり、ランナーとして出場する芸能人たちの辞退が相次いで発表された。

マスコミが一斉に報じたことで五輪開催反対派からは「政府のコロナ対策が不十分だから当然」「森喜朗氏の発言に抗議する姿勢」などといった意見もあり、「今年に入ってから次々と辞退している」と思い込む人が現れている模様。

どうやら聖火ランナーの辞退続出で、一部の界隈も盛り上がっているようだ。

玉城ティナさん、聖火ランナーを辞退 「仕事の都合がつかなくなった」

 沖縄県は26日、東京五輪の聖火リレーで県内を走る予定だった俳優の玉城ティナさん(23)が、ランナーを辞退したことを明らかにした。所属事務所から県に対し、今月17日に「仕事の都合がつかなくなった」との連絡があったという。
 県では5月1、2日に聖火リレーがあり、玉城さんは2日目に出身地の浦添市を走る予定だった。ただ、昨年の計画からリレーの日程が1日前倒しになっており、事務所側から仕事の都合を理由に辞退の連絡が入ったという。後任のランナーは県提出のリストをもとに、大会組織委員会が調整中という。
 県が26日に公表した聖火ランナーは、お笑い芸人・ゴリさんや、ボクシングの元世界チャンピオン具志堅用高さんら42人。
引用:ハフポスト

「政府はよく考えるべき」「対策なしで五輪は怖い」「森氏の暴言から始まった」

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コロナ対策?森氏の発言?→去年に辞退の申し入れ

聖火ランナーの辞退が話題となったのは、確かにロンドンブーツ1号2号・田村淳氏の発表だ。森元会長の「オリンピックはコロナがどんな形であっても開催するんだ」や「人が集まるからという理由でタレントは田んぼに聖火を持って走る」という発言に対する抗議の意味で、リレー参加を辞退している。

そして森氏の辞任以降、将棋棋士の藤井聡太氏が辞退することをマスコミは報じた。他にも五木ひろし氏や常盤貴子氏といった芸能人の辞退が相次ぎ、マスコミの報道から世間では「コロナ対策」や「森会長の発言」などを理由に次々と辞退表明したかのような認識となっている。

ところが、マスコミ報道の中には昨年の夏や秋の段階で辞退を申請している人も多く、「公には発表されなかったが既に辞退されていた」芸能人ばかりだった。

常盤貴子氏→2020年9月
出典:FNNプライムオンライン

五木ひろし氏→2020年10月
出典:朝日新聞

藤井聡太氏→2020年10月
出典:中日新聞

斎藤工氏→昨年中
出典:スポーツ報知

常盤貴子氏が走る予定だった石川県の担当者によると、組織委員会から「2月26日以降」というお願いがあったという。したがって急に「辞退」の報道が相次いだと思われる。結論として、上記4名の辞退申し入れは田村淳氏の辞退表明と何の関係もない。

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マスコミの偉大なる印象操作

女優の玉城ティナ氏も辞退を発表しているが、申請したのがいつなのかは詳細は不明だ。理由は、日程が1日前倒しになったことで「仕事の都合がつかなくなった」とのこと。1年前に押さえておかなければならないような仕事も多い芸能人たちにとって、日程のズレ込みは大きな影響を及ぼす。

しかし、マスコミの一斉報道で田村淳氏と同列に受け取る人は少なくない。「次々と辞退」という流れから、時系列やタレントならではのスケジュール管理などを考慮せずに政権批判に走る方々も多かった。

各メディアも本文には辞退申し入れの時期を記述しているが、見出しだけで判断する人が多いことで時系列があまり認知されていないようだ。マスコミの偉大なる印象操作に感動して震えが止まらない。

昨年の辞退申請だろうが何だろうが「スケジュール」「仕事の都合上」など建前だと決め付け、「コロナ対策」や「森氏の発言」が理由に違いないと思い込む自称リベラルの知性と洞察力は偉大だ。時系列やファクトなどは微々たる要素であり、そんなものに固執しているネトウヨは左翼失格である。

全ては政府が悪い、コロナ対策も森氏の発言も聖火リレーの辞退も、全てスガのせいだ。

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