「#マスゴミの実体」がトレンド入りし、10万件を超える勢いはネットで話題となった。
マスコミの偏向報道に怒りを覚える国民が多いかと思いきや、一概にもそうとは言い切れない。
一部の人たちは「政治家への忖度」が原因と考える人もいるらしく、報道の仕方によっては「潰す」と圧力をかけられる心配から、劣化に繋がっていると分析している人もいる。
Twitter「#マスゴミの実体」10万件を超え
庶民の怒りはおさまらない
何かが変わるまで
10万ツイート到達#マスゴミの実体 pic.twitter.com/EmxIkLKKXe— H.Hasegawa 🇯🇵コロナ博士 (@haseboy) November 10, 2020

マスコミの劣化は安倍のせい?圧力は存在する?
マスコミの劣化を指摘しているのは保守や右派だけではない。様々なところからマスコミ批判は起きている。「真実を報道しろ」という声は、思想に関係なく上がっているようだ。
しかし、リベラルや左派界隈では少し見方が違う意見もある。マスコミ劣化の原因は「政治家」であるとの見解も見受けられた。どうやらマスコミの劣化は安倍のせいらしい。
#マスゴミの実体 がトレンド入りしてますが、その原因はこの動画を見ればわかります。
pic.twitter.com/sANq0l8i0G— 君に届け!滑稽新聞 (@akasakaromantei) November 9, 2020
自民党政権における内閣(おそらく安倍内閣)がマスコミに圧力をかけていると、元国会議員の藤井裕久氏が主張している。
マスコミに対して今の内閣はひどすぎます。なんか言うとね、「お前の会社潰してやるぞ」まで言われてるんですよ。
(「時事放談」石破・藤井(2018/8/12)より藤井裕久氏の発言)
藤井氏はマスコミに対する政治家の態度を疑問視しており、番組内で自民党に苦言を呈した。
これが事実かどうかは裏が取れていないので何とも言えないが、確かに政治家がマスコミを脅すような場面は過去にもあった。印象的な例では「民主党」だろう。
民主党系議員の強固な意思で「マスコミ統制」を
いわゆる「マスコミ弾圧」に近い例を挙げると、2011年民主党政権で東日本大震災の復興担当大臣だった松本龍氏。彼は当時、宮城県で村井嘉浩知事との会談で「今の言葉を書いたらその社は終わり」と、マスコミの報道に介入するような発言を行っている。
《参考》松本龍 復興大臣 「自分が入ってからお客さんを呼べ」
今の最後の言葉はオフレコ(非公表)です
書いたらその社は終わりだから
(故・松本龍元復興担当大臣(民主党)の発言)
また直近だと、立憲民主党の安住淳国対委員長が新聞各紙を控室のドアに張り出し、「100点」「くず」などと論評していたのだ。
【新聞記事をランク付けでクズ、論外】立憲民主党・安住淳が新聞各紙を衆院会派控室のドアに「すばらしい!」「くず0点」「ギリギリセーフ」等と論評を書き添えて張り出した。
東京新聞:100点、すばらしい
朝日新聞、毎日新聞:💮
日経新聞:出入り禁止、くず
産経新聞:論外
クズはお前だ安住。 pic.twitter.com/pTNt5GqCca— Mi2 (@mi2_yes) February 4, 2020
左翼はマスコミの劣化を「官邸の圧力」という想像力豊かな陰謀論を展開しているが、現実には民主党系の議員こそが過激な言動でマスコミを批判していたのだ。
民主党系議員の発言は素晴らしい。周囲の反応を予想せず、「書いたら終わり」「くず」などとマスコミを堂々と批判するのだから。この精神力や先を考えない知性は尊敬に値する。支持者もこういった姿勢を野党に求めているのだろうか。
おそらく左翼は「安倍のせい」「菅のせい」という論調を絶対に緩めない。「アベとスガが悪い」という一途な思いから、「マスコミの劣化はここ数年の内閣が圧力を強めているから」と信じてやまない。
これが左翼の知性であり、多くの国民が参考にするべき知性だ。
マスコミは知性が足りない。