政治

浦添市長選で自公推薦の松本氏3選 玉城デニー知事、軍港移設に「推進の民意が出た」→辺野古の民意は?

7日の沖縄県浦添市長選挙では自民・公明推薦の松本哲治氏が3期目の当選を果たし、共産・社民・立民各党などが支援する伊礼悠記氏は落選した。

最大の争点であった那覇軍港の浦添移設に関して、移設推進派の松本氏と移設反対派の伊礼氏という戦いだった。

玉城デニー知事は結果を受けて「移設推進の民意が出たと受け止めている」と記者団に話している。

ちなみに浦添移設は玉城デニー知事も推進してきたが、選挙期間中は反対派の伊礼氏を応援に回るという驚愕の活動を実施していた。

玉城デニー知事は「軍港の移設を推進すべきという民意が出た」 浦添市長選で松本氏の3選を問われ

 知事は、移設推進の民意が出たかと問われ、「選挙結果はそのように受け止めている」と述べた。
 那覇港管理組合、県、那覇市、浦添市で本年度内に民港の形状案を策定し、国を加えた移設協議会で軍港の移設先について協議が進められるとの認識を示した。
 軍港の先行返還を引き続き求めるかどうかについては、移設を進めつつ、「そのような方向性も、議論があっていいのではないか」と述べた。
 松本氏が、知事の真意を確かめるため協議を求めていることについては、「松本さんの考えも聞かせていただければと思う」と述べた。
 伊礼氏と移設を巡る立場が異なることが選挙結果に影響したかどうかは、「分析していないので、よく分からない」と述べるにとどめた。
 その上で、「オール沖縄という枠組みの中で、お互いが支援できるというような政策もたくさん重なっている」と述べ、支援した理由を語った。
引用:https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/704383

《参考》玉城デニー沖縄県知事から伊礼ゆうきさんへ応援メッセージを頂きました





玉城デニー知事、軍港移設に「推進の民意が出た」→辺野古の民意は?

米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添沿岸部への移設問題は浦添市長選でも最大の争点となった。玉城知事は移設を容認する立場でありながら、移設反対を公約に掲げる伊礼氏の支援に回るという有権者も仰天な高い知性を発揮している。

今回の市長選では移設推進派の松本氏が当選したため、移設計画はこのまま進むと思われる。玉城氏も選挙結果から「民意が出たと受け止めている」と認識を示した。

しかし、選挙では移設反対派の伊礼氏を応援していたことから「矛盾している」との声も多い。選挙期間中、一見矛盾した姿勢にウラソエテレビの記者が突っ込むと、玉城氏は「民意を尊重する」と話した。

ただこれでは終わらず、記者は名護市長選挙を持ち出して「辺野古移設の民意は?」と聞く。民主党の鳩山政権で辺野古移設を「素晴らしい英断」と言っていた玉城デニー氏もこれには「民意は尊重する」と主張、民意を反映させるかどうかの明言は避けた。。

ウラソエテレビとのやり取りを見て、ダブスタだろうがブレブレだろうが玉城氏の真摯な姿勢と高い知性が伺える。もともと浦添への移設を容認する立場だっただけに、きっと応援していた伊礼氏よりも松本氏が当選してホッとしているのではないだろうか。

同じ県内の市長選でも、自身も推める浦添移設は「民意を反映」させ、辺野古移設は「民意を尊重」に留める。ただ、名護市長選挙は玉城氏が知事になる前であり、そもそも辺野古に関しては「移設反対」の立場だ。それぞれに基準を設ける賢い人物であることは間違いない。

結局は市長選の民意ではなく「自分の意志」を曲げない確固たる信念を持つのが玉城デニー氏だ。口先だけ「民意を尊重する」を言っておけばいい。民意を反映させるかどうかは、玉城知事の判断で決めさせていただく。これが「玉城沖縄」である。

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