アメリカ大統領選挙では「バイデン優勢」が伝えられているが、連邦議会の上下両院選挙で民主党は苦戦している。
下院は過半数を獲るものの議席数は減る見込みで、上院に至っては奪い返すことも困難な状況だ。
人事承認や条約批准の権限を持つ上院を共和党が維持すれば、もしバイデン候補が当選しても「ねじれ現象」は継続になる見方が強い。
米民主党、上院の奪取は困難 下院は過半数維持も議席を減らす
3日の米大統領選と同時に行われた連邦議会の上下両院選は4日、開票作業が続けられた。上院選(定数100)では、与党共和党が事前予想を上回る奮闘を見せ、野党民主党が目標とする6年ぶりの過半数奪取は困難な情勢だ。下院(定数435)では民主党が過半数を維持するものの、議席を減らす見通し。民主党のペロシ下院議長は声明で「厳しい選挙だった」と認めた。
人事承認や条約批准の権限を持つ上院の改選前勢力は、共和党53に対して民主党47(無所属2を含む)。上院では採決で50対50となった際、副大統領が最後の1票を投じる。このため、民主党が大統領選の結果にかかわらず上院を制するには、少なくとも4議席を上積みする必要がある。
引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110500760&g=int
「トリプルブルー」に黄色信号 バイデン氏、完勝とはならず?
ほとんどの主要メディアが味方となり、オバマ前大統領も応援に駆けつけ、多くの著名人が支持を表明していたバイデン候補が、現在優勢の状況である。
ところが、議会選挙では民主党は苦戦を強いられ、上院で過半数を獲ることが困難となった。下院も若干議席を減らす見通しであり、もしバイデン候補が当選しても「ねじれ現象」は継続される。
今回の大統領選挙では、反トランプ界隈の「バイデン圧勝」予想が覆されている。あれだけ多くの味方を得ながらもトランプを支持する層が約半分いるということは、それだけ「アメリカンファースト」が国民に刺さったのだろう。
新型コロナさえなければ「トランプ圧勝」と見られていただけに、トランプ大統領は恐ろしい存在だ。
バイデン氏はコロナ不況なのに増税を打ち出し、女性や少女への親密なスキンシップなど頭脳明晰で人柄も素晴らしい政治家だ。また息子のハンター氏の件などスキャンダル疑惑を抱えているなど、ユーモア溢れる人物として知られている。
これだけ品格を備える崇高な候補者ならば、確かに「バイデン圧勝」と考える反トランプ派は多いだろう。バイデン氏ならば、きっとアメリカを変えられる。「ねじれ現象」が継続しようとも、それはアメリカ国民の選択だ。
まだ結果は出ていない。今後の行方を見守ろう。
ネット上の声
富裕層の増税などできない