読売新聞社が26~27日の2日間に実施した電話による全国世論調査で、菅内閣の支持率は45%となり、前回の調査から16ポイント下落、不支持率は43%に上昇した。
ちなみに、政党別支持率で自民党は38%で4ポイント下落している。
一方で、野党の支持率はどう推移しているのだろうか?
2020年12月26~27日 電話全国世論調査 質問と回答
本社全国世論調査結果(数字は%)
◆あなたは、菅内閣を、支持しますか。
・支持する 45(61)
・支持しない 43(27)
・その他 5(5)
・答えない 7(7)
▼支持する理由(支持しない理由)を、1つ選んで下さい。(左の数字は「支持する理由」、右は「支持しない理由」)※
・政策に期待できる(できない) 14 20
・首相に指導力がある(ない) 2 41
・首相が信頼できる(できない) 17 18
・閣僚の顔ぶれがよい(よくない) 3 4
・自民党中心の政権だから 18 10
・他によい人がいない(いる) 44 4
・その他 1 1
・答えない 1 3
◆今、どの政党を支持していますか。
・自民党 38(42)
・立憲民主党 3(5)
・公明党 3(3)
・共産党 2(1)
・日本維新の会 2(2)
・国民民主党 1(1)
・社民党 0(0)
・NHKから自国民を守る党 0(0)
・れいわ新選組 0(0)
・その他 1(1)
・支持する政党はない 47(40)
・答えない 2(5)
引用:https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20201227-OYT1T50160/amp/
自民党支持率38%、野党支持率は安定の1桁
菅内閣の支持率は「桜を見る会」や「GoTo批判」の影響だけでなく、外交姿勢で保守層からの批判もあったのか下落を続けている。改革路線を打ち出す菅首相について、内閣発足以降で最も是々非々な捉え方が無党派層からも伺えるようだ。
ただ、専門家の意見では「当の本人は高すぎると気持ち悪いと感じる、50%くらいがベスト」との見方もある。菅政権の足元が揺らぐとは思えない。与党ながら野党のような存在感を発揮している公明党も、岩盤支持層のおかげで保っている状態。
一方で、野党の支持率は安定の低空飛行を続けている。誇り高き野党第一党として堂々と政界に君臨している立憲民主党は、前回の5%から2ポイント下がって3%となった。日本共産党も倍になったとはいえ、1%→2%と目を覆いたくなるほど偉大な支持率である。
3回連続最下位落選中の「共産党のジャイアン」こと香西かつ介氏が、自ら実施したアンケートでも「日本共産党による野党連合政権」を支持しない人が圧倒的多数派だった。

国民民主党と日本維新の会も特に変わらず、新たな支持層が増えている様子もない。しかし、立憲民主党や日本共産党のような批判型野党ではなく提案型野党の路線を歩んでいるため、それが良い方向に影響してくれるかどうかだろう。
(立憲民主党や日本共産党にも提案型路線の議員はいるが、なぜかそういう議員はマスコミが取り上げず、支持者からもあまりプッシュされない)
他にも、長い歴史を誇るもいつの間にか弱小かつ分裂騒動を起こした灯火政党の「社民党」、
ワンイシュー政党としてNHK改革に注目が集まるも党名変更やトラブル続出で迷走中の「NHKから自国民を守る党」、
ネット上で支持者のみによる熱狂的なムーブメントを作るも警察と一悶着を起こすなどカルト的活動家政党となりつつある「れいわ新選組」、
といった野党は0%と、世間からほとんど期待されていない状況。特にN国とれ新は参議院選挙から約1年半とはいえ、旋風を巻き起こしたのはほんの一瞬だけだった。支持者だけがSNSで盛り上がっているため、ノイジーマイノリティの最たる存在だ。山本太郎氏が掲げる「政権とったらすぐやります」は夢のまた夢だろう。
偉大なる反政権勢力の誇り高き倒閣運動
誇り高き特定野党たちの反政権活動は素晴らしい。支持者も毎日のようにTwitterで「#自民党〜」「#菅政権〜」のような反政権ツイデモを展開し、無党派層をドン引きさせている。それでこそ偉大な左翼や自称リベラルの知性であり品格だ。
しかし、支持率が上がらないということは、まだまだ反政権活動が足りないということだ。知性の高いツイデモの頻度を増やし、1人当たりのタグ生産性を極限まで高めることが、倒閣運動の向上に直結する。
保守層も菅政権に怒りを覚える人が増えてきているが、左翼や自称リベラルのようなツイデモを展開する人はごく僅かだ。やはり反政権活動ならば左派界隈の知性こそ最強である。引き続き、偉大な左翼や自称リベラルの怒り狂ったツイデモや国会前の抗議などに期待したい。