朝日新聞の連載「等身大のキャンバス」では、東京朝鮮中高級学校に入学して美術部に入部した在日コリアン生徒に関する記事が投稿された。
千葉の朝鮮初中級学校に通っていた頃から美術部だったため、高校でも美術部に入ろうとした。
しかし東京朝鮮中高級学校のTwitterアカウントに差別的投稿が相次いだことから、姉から「入部しないほうがいい」と言われたという。
在日として生まれた自分 「人生の舞台設定というだけ」
日本で生まれ、日本で育った在日コリアン。自分って何? 今の世の中ってどうなってる? 美術を通じてそんな問いを続ける生徒たちを追いました。
いま子どもたちは:等身大のキャンバス【下】
東京朝鮮中高級学校美術部の高2、金璃瑤(キンリヨ)さん(16)が12月の美術展「中央展」に出品するのは「招き“動物”」。6匹の招き猫の人形を並べる。
恋愛成就の猫はハート、学業成就の猫は本。新型コロナ退散祈願か、疫病よけの妖怪「アマビエ」を手にする猫も。「暗い世の中を良くしようというポジティブな考えが出ている」と顧問の崔誠圭(チェソンギュ)先生(53)はみる。
璃瑤さんは入学直後の昨年4月、美術部の高3だった姉から「入部しないほうがいい」と言われた。部のツイッターに差別的投稿が相次いでいた。だが、千葉朝鮮初中級学校で学年唯一の美術部員として活動してきた璃瑤さんは「腕が衰えるのが怖くて」入部を決めた。「将来はものづくりを仕事にしたい」
引用:https://www.asahi.com/articles/ASNCT6H2FNCMUTIL05K.html?iref=pc_rensai_article_short_1130_article_3
東京朝鮮中高級学校美術部 姉「入部しないほうがいい」
東京朝鮮中高級学校美術部はTwitterアカウントを作成している。朝日新聞の記事では「部のツイッターに差別的投稿が相次いでいた」と書かれているが、どちらの意味なのか。
おそらく「部のツイッター(アカウント)に(対して)差別的投稿が相次いでいた」という意味かもしれない。
東京朝鮮中高級学校の美術部アカウントは過去に、拉致問題について「わめいても無駄」とツイートして炎上したことがある。この件で批判が多く寄せられたが、その中には差別的表現が含まれていたかもしれない。
なぜこれを消したのでしょうか?
加害者側が被害者側に「わめいても無駄」というなら、解決済の戦後処理問題も同じになってしまう。
貴方達が差別だと主張しようが、本音がこれなら誰も賛同しないでしょう。 pic.twitter.com/C4IodWxQVn— n__e__k__o (@quadrof) April 26, 2019
既に朝鮮民主主義人民共和国が報告書を提示しました。そこに拉致被害者のうち、生存者は見つからなかったとあります。それがいやならご自分で生存者がいることを証明してください。我々は答えを出しております。いくらわめいても無駄なのです。あなたはここで意地をはることしかできないのですか?
しかも「我々は答えを出しております」と、わざわざ北朝鮮を代弁しているかのようなツイートだった。日本人の心をサラッと逆撫でするような美術部アカウントの知性や品格は尊敬に値する。
確かに記事に登場する学生の姉が「入部しないほうがいい」と忠告したことは正しいかもしれない。美術部アカウントの高い知性と優れた品格が滲み出ているツイートは、多くの日本人に怒りの炎をつけてしまう可能性はある。
今後もし美術部が日本を侮辱したがために日本国民から大バッシングを受けた場合、部員たちがそれに耐えられるのかはわからない。朝鮮学校に通う子やその家族たちが、このまま日本で生活するメリットがあるのだろうか。学生たちの心が心配だ。
差別的投稿は決して許される行為ではない。