海外

バイデン氏を大統領候補に正式指名へ 選挙戦本格化も米民主党はオバマ人気に頼る?

アメリカでは11月に向けた大統領選挙が本格化する中、民主党は民主党全国大会でバイデン前副大統領を大統領候補として正式に指名したことが18日にわかった。

CNNの世論調査ではバイデン氏が51%でトランプ氏が42%と、支持率もバイデン氏が優勢と報じている。

もし今回の大統領選挙でバイデン氏が勝利すれば、史上最高齢のアメリカ大統領として就任することになる。

しかし、若者を中心とした熱狂ぶりは見られず、オバマの人気を頼りに戦略を練るしかないとも言われているようだ。

バイデン氏を大統領候補に正式指名もオバマ人気頼り?

 米民主党全国大会は18日、バイデン前副大統領(77)を大統領候補として正式に指名した。24日に始まる共和党全国大会ではトランプ米大統領(74)が同党の大統領候補に指名される見通しで、11月の大統領選に向けてバイデン、トランプ両氏による選挙戦が本格化する。

(中略)

バイデン氏は上院議員を6期36年、オバマ政権で副大統領を2期8年務めた穏健派のベテラン政治家。今回の大統領選に勝利し就任すれば、史上最高齢の米国大統領となる。

引用:https://www.asahi.com/articles/ASN8M3D4ZN8MUHBI002.html?iref=com_inttop_namerica_list_n

アメリカでは11月に大統領選挙が実施され、共和党と民主党は本番に向けて着々と士気が高まっている。候補者の指名で揺れていた民主党だが、18日の民主党全国大会でバイデン氏を大統領候補として指名した。

バイデン氏は大会の最終日である20日に指名受諾演説を行うと見られる。先月28日のスピーチで「アメリカの製造業と技術に投資をする。未来はメイド・イン・アメリカだ」と主張した。

”アメリカンファースト”を訴えて2016年に当選したトランプ大統領のお株を奪うような発言だ。国内製造業の復活は中間層の底上げにも繋がると見られ、共和党へ流れる無党派層に対してアピールを強めている。

しかし若者の人気はさほど高くなく、支持は低迷している模様。親しみやすい印象はあるものの、「熱狂さが足りない」と民主党は感じているようだ。

 バイデン氏は親しみやすい印象から「アンクル・ジョー(ジョーおじさん)」とも呼ばれ、好感度も強みの一つだ。ただ、「嫌い」という人が少ない代わりに、トランプ氏やサンダース氏のような、熱狂的な支持者が少ないという問題がついてまわる。特に、若者の支持が低調だ。この「熱狂のなさ」は、4年前の大統領選で民主党のクリントン陣営も抱えた課題だった。

引用:https://www.asahi.com/articles/ASN8K5HNNN8CUHBI00N.html?iref=pc_extlink

そこで頼りになるのがオバマ前大統領である。バイデン氏の黒人支持率が高いのは、オバマ氏を副大統領として支えてきた実績が評価されているからだ。

今でもビッグネームとして高い人気を誇るオバマ氏から支持を表明されたことは、間違いなくバイデン氏にとって追い風となるだろう。

現に支持率もバイデン氏が優勢であり、世論調査が正しければ”バイデン政権”の誕生となる。史上最高齢のアメリカ大統領として、リベラル層が望んでいた民主党政治が再び実現される。

差別発言を批判されても気にしないバイデン氏の魅力

バイデン氏は8月6日に米メディアのインタビューで、「黒人社会と違ってヒスパニック社会は信じられないほど多種多様だ」と発言した。

ヒスパニック社会を称賛したことは素晴らしいが、その比較として黒人社会を持ち出した意図に注目が集まった。「黒人を軽視しているのでは?」と疑問視されており、黒人層の支持率に影響が出てもおかしくない状況に陥っていた。

バイデン氏は「黒人社会が画一的だと示唆するつもりはない」と釈明しており、黒人社会の多様性を尊重した。

5月のラジオ番組でも黒人司会者に対して「私かトランプ氏か投票に迷っているようなら、黒人じゃない」と発言した経緯もあり、「根底には人種差別の意識を抱えているのでは?」と批判されている。

それでも民主党はバイデン氏を大統領候補として正式に指名した。潜在的に黒人差別の意識を持っていると疑われていようとも、少なくとも11月の大統領選挙において民主党の顔はバイデン氏。

本来なら人種差別や人権問題などを厳しくチェックするリベラル層、トランプ大統領の発言は一言一句見逃さない。しかしバイデン氏の差別発言は釈明さえすれば許容しているようだ

これはダブスタなのではなく、「民主党なら問題ない」というリベラル層の共通認識なのかもしれない。さすがは自由の国アメリカ。もしトランプ大統領がバイデン氏のような発言をしようものなら、大バッシングが起こるだろう。

バイデン氏がさほど炎上しないのは、本人の人柄もあるかもしれない。それだけ素晴らしい人格者だと認知されているからだ。

来たるアメリカ大統領選挙、民主党政権への返り咲きを願うリベラル層の思いは反映されるのか注目だ。今一度、バイデン氏の魅力をCNNの動画で紹介しておこう。フレンドリーに接する姿が印象的だ↓

Watch Joe Biden give an endless hug to Hillary Clinton





この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。