話題

有名ラッパーのリル・ウェイン氏「何だそれ?関わりたくねえ」とBLMを一蹴【#BlackLivesMatter】

世界トップクラスの人気を誇るラッパーのリル・ウェイン(Lil Wayne)氏について、「”Black Lives Matter”に興味はない」と一蹴する動画が話題となっている。

黒人でありながらBLMに関心を抱かないリル・ウェイン氏。

アメリカで大成功を収めている彼は「人種差別を受けたことはない」と主張しており、過去に白人警官から助けられたエピソードを交えながらBLMと距離を置く姿勢を貫いている。

黒人ラッパーのリル・ウェイン氏 BLMを一蹴

「Black Lives Matterがどうのとか、俺にはよく分からねえ。『あっそう』って感じ」

「俺自身は人種差別を受けたことがないから、昔の話だと思っている

「(バトンルージュの事件について)だいたい知ってるよ。でも俺が何も言わねえのは、まず何が起こってるのかきちんと調べて、その後に辞めさせるとかするべきだろ。みんなが協力して考えれば解決する話だよな」

「(ウエストチェスターのライブで観客が白人ばかりだったことについて)俺には人種差別なんてものはねえと思えたね。どの人種かなんて関係ねえ、俺の観客はひとつだ

「昔、自分の銃で撃った時、警官たちはドアをブチ破って入り、床に転がっている俺を飛び越えて部屋に薬がないか探し回った」

「そこへ白人警官が入ってくると、『お前らこの子が見えないのか?』と叫んだ」

「他の警官たちが『救急車を呼んだ』と言ったが、『胸に穴があいてんだぞ!』と言って、抱えて病院に連れて行ってくれた」

そして後日、他のインタビューで彼はこう語っている。

「(発言の撤回は)絶対しねえ。俺は黒人でクソ金持ちだぜ。俺を見てアメリカが黒人の命を大事にしてると分かんねえなら、お手上げだぜ。」

「俺は関係しない事とは一切関わりたくねえ。変なことやるんなら、てめえでやれ」

リル・ウェイン氏の無関心は許されるのか

キャスター3名と対談している動画は2016年に放送されたABC Newsの模様だ。アメフト選手の国歌斉唱を抗議する運動などに触れ、黒人差別について見解を伺っている。

リル・ウェイン氏は「ジョージ・フロイド暴行事件」についても、「警察官全員に責任を押し付けることはやめるべき」と呼びかけていた。

「We have to stop placing the blame on the whole force and the whole everybody or a certain race or everybody with a badge」

引用:https://www.xxlmag.com/lil-wayne-explains-police-stance/

彼のようにBLMと距離を置きたがる黒人は少なくない。なぜならアメリカにおいて黒人の命を最も多く奪う人種は、白人ではなく黒人だからだ。しかしBLMは白人に対して向けられた抗議運動となっている。

実体験を交えながらBLMとの関わりを拒絶するリル・ウェイン氏だが、おそらく左翼界隈は彼の言動を許さないだろう。なぜなら彼のように「どっちの側にも立たない」との意見を持つ中立な人間に対し、BLM支持者は「沈黙は差別と同じ」という認識を持っている

動画を見てもらえれば分かる通り、手を上げなければ、手を上げるまで大勢で取り囲み詰め寄る。これはBLM運動でよく見られる光景で、沈黙は即ち「差別容認」と決め付けられるらしい。これがBLM運動の魅力だ。

一緒に声を上げるまで、賛同してくれるまで相手を威圧する。これがBlack Lives Matterの素晴らしさだ。熱い心を持つBLM参加者に根負けし、仕方なく一緒に声を上げる。こうして支持者を増やしていくBLM運動の功績は、きっと歴史に名を刻むことだろう。

アメリカ各地で起きている暴動や略奪は、BLM賛同者にとって些細な小競り合いだ。弱者への暴力や店への放火など、BLM運動を広めるためには仕方のないこと。これはおそらくBLM賛同者の共通認識かもしれない。

もし違う認識ならば、BLM支持者から暴れ回る参加者に対して批判の声があってもいい。しかしほとんど批判の声は聞こえず、「Black Lives Matter」と連呼するだけということは、暴動や略奪について多少目を瞑っているのだろう。

やはりリル・ウェイン氏の無関心さは、BLM賛同者にとって「差別容認」に見えるはず。今こそ左翼と一緒に声を上げよう。暴力で襲われる前に、「Black Lives Matter」と叫ぼう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。