北朝鮮による黄海での韓国人男性銃撃事件で韓国の艦艇が遺体を捜索してた中、朝鮮中央通信が27日に「領海侵犯だ」と警告したことがわかった。
金正恩最高指導者は事件について謝罪の通知文を青瓦台に送っているが、その件について北朝鮮では一切報じられていないという。
北朝鮮が韓国に「領海侵犯」警告
北朝鮮の朝鮮中央通信は２７日、北朝鮮に近い海域で漁業指導船乗船中に行方不明となった韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件に絡み、韓国側が男性の遺体の捜索を黄海上で実施していることについて、北朝鮮の領海を侵犯する行為を即刻中止しなければならないと主張した。
引用：https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200927000300882?section=nk/index
洋水産部所属の漁業指導船の韓国人男性乗組員が銃撃された事件で、韓国の捜索チームが北朝鮮側の海域で遺体捜索活動を行っていた。北朝鮮側は捜索こそ認めているが、領海を超えてきたことについては強く反発している。
北朝鮮としては公式に謝罪は行っているが、領海侵犯など譲らない点では強固な姿勢を保っている。緊張感がおさまっている様子は見られない。
韓国外交部の李度勲(イ・ドフン)本部長はビーガン国務副長官と半島情勢で会談する予定であり、今回の事件も協議のテーマに組み込んでいるそうだ。アメリカが介入する可能性は低いと考えられるが、同盟国と認識を統一させることは重要だ。
“天才”文在寅大統領がリーダーシップを発揮する政権だ。本来ならば文在寅大統領が前面に出てくれば全て一件落着なのだが、あえて周りから固める手法は「さすが」の一言。
実質2分間の会談で強固な絆を再確認した米韓関係。北朝鮮との外交は必ず好転するだろう。
金正恩氏の謝罪通知文、北朝鮮メディアで報じられず
北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が韓国の民間人射殺と関連して異例の公開謝罪メッセージを出したが、朝鮮中央通信と労働新聞、朝鮮中央放送など北朝鮮メディアは２６日現在この懸案を一切取り上げていない。
労働新聞は１面に金委員長に送られた祝電と、来月１０日の労働党創建７５周年を控えて台風被害復旧のニュースなどを伝えた。対外メディアである朝鮮中央通信と平壌（ピョンヤン）放送も新型コロナウイルス防疫強化を主に報道した。
引用：https://japanese.joins.com/JArticle/270640
青瓦台に謝罪通知文を送り、公式に謝罪を表明した金正恩氏。しかし、北朝鮮メディアは一切報じていない。異例の公式謝罪であることから、自国での体裁を守ることはお馴染みだ。
自国と他国で対応を変えることは参考にすべき手法である。朝日新聞が慰安婦誤報を国内では発信したが、海外ではメタタグで検索回避を施していた。国内と海外で情報伝達を変えることはよくある。
金一族の権威を保つためには、情報などいくらでも隠したらいい。
