時事

SBIホールディングスが香港撤退を検討 中国による統制強化を懸念か

インターネット金融大手のSBIホールディングスが、国際金融都市である香港から撤退する方向で検討しているとのこと。

中国による統制強化に危惧しているのだろうか、日本の金融機関が香港撤退を表面化したのは初めてのことだ。

北尾吉孝社長は今後、どのような判断をしていくのだろうか。

SBIが香港撤退を検討 北尾社長は関西の金融都市構想を推進

 インターネット金融大手のSBIホールディングスが香港から撤退する方向で検討していることが9日、分かった。中国による統制強化で香港の国際金融都市としての地位が低下すると判断した。早ければ今年度内にも実施する見通し。北尾吉孝社長は大阪や神戸に国際金融センターを誘致する構想を掲げており、これを推進する。

日本の金融機関の香港撤退検討が表面化したのは初めて。今後、大手銀行・証券でも香港拠点見直しが加速する可能性がある。
SBIは現在、香港に証券業務や医薬品研究開発などの拠点を置き、人員は現地採用を含めて数十人いる。撤退が業績に及ぼす影響は軽微とみられる。

引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090900614&g=eco

SBIホールディングスの撤退が確実となれば、今後は他の銀行や証券会社も見直しが行われるだろう。一つの金融都市が終わりを告げてしまうのか。

中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法いわゆる「香港国家安全維持法」が今年の6月30日に制定されたことも、少なからず影響しているのかもしれない。

ちなみに台湾では蔡英文総統が「台湾をアジアの金融ハブに」と、企業や人材の誘致に動き出している。中国からの独立姿勢を強めているだけに、国際金融都市として発展させていくことは大きな手段だろう。

また嘉悦大学教授で経済学者の髙橋洋一氏は、「日本が香港の金融センターを取り込むべき」と主張している。

SBIの北尾吉孝社長も大阪などに国際金融センターを誘致する構想を掲げている。関西が国際金融都市として機能する日が来るのだろうか。

もちろん賛否両論あるはずなので、今後もし香港からの撤退が続くようであれば、専門家や有識者による「関西の交際金融センター構想」を議論していただきたい。

香港が直面している危機は、日本にも多大な影響を及ぼす。あらかじめ議論を進めておくべきだ。

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