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トランプ陣営、ウィスコンシン州で再集計要求→前回は131票しか増えず【アメリカ大統領選挙】

アメリカ大統領選挙でトランプ氏が優勢だったウィスコンシン州が、一気にバイデン氏優勢となって当選した。

ウィスコンシン州最大の都市であり、民主党支持者が多いミルウォーキーの住民約17万人の不在者投票が加算されたとの見方もあるが、トランプ陣営は再集計を要求している。

2016年もウィスコンシン州では再集計が実施されており、当時は緑の党ジル・スタイン氏が再集計を要求していた

トランプ陣営、ウィスコンシンで再集計要求

 開票が進む米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ陣営は4日、激戦州のウィスコンシンで票の再集計を求める意向を示した。同州では中間集計で民主党のジョー・バイデン氏がわずかに優勢となっている。
 トランプ陣営のビル・ステピエン選対本部長は声明で、「ウィスコンシン州の数郡で不備があったとの報告があり、結果の正当性に深刻な疑念が生じている」と説明。「大統領(の得票数)は再集計を要求できる十分な範囲内にあり、われわれは直ちにこれを要求する意向だ」とした。
 ウィスコンシンは、大接戦となっている大統領選の行方を左右する少数の州の一つ。開票率94%の時点で、バイデン氏が約2万票リードしている。投票総数は320万票余りで、この差が全体に占める割合はごくわずかだが、トランプ氏は再集計でも挽回できない可能性がある。前回2016年の選挙では、同州で行われた再集計の結果トランプ氏側に回った票はわずか131票だった。
引用:https://www.afpbb.com/articles/-/3313965

4年前は131票しか増えず?2016年にもスタイン氏の要求で再集計

4年前の大統領選挙でもウィスコンシン州は再集計が実施されている。しかし、これはトランプ陣営が求めた再集計ではない

当時、緑の党から立候補していたジル・スタイン氏がウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州の3州で再集計を求めていた。

 米大統領選で敗北した民主党候補、クリントン前国務長官の陣営が、第三党「緑の党」候補だったジル・スタイン氏による複数の激戦州の投票結果再集計を求める動きに参加する見通しになった。ウィスコンシン州は再集計を決めた。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM27H0K_X21C16A1FF8000/

上記3つの州はトランプ氏が当選しており、後にヒラリー・クリントン陣営も再集計を求める動きに参加している。ミシガン州とペンシルベニア州では裁判所が棄却したため、ウィスコンシン州のみが再集計されることになった。

再集計の結果、得票数が増えたのはトランプ氏で131票増加している。トランプ氏とクリントン氏の票差がさらに拡大したのだ。

今回は郵便投票によって一気にバイデン氏が優勢となったため、前提が4年前と全く異なる。トランプ陣営がどのような不備を具体的に指摘するのか。裁判までもつれる可能性が高くなってきている。

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