国民民主党の山尾しおり衆議院議員は28日、安倍首相の辞任意向を受けて労いのツイートを投稿した。
まだまだ山積みとなっている課題に対し、提案型で議論を展開していく姿勢を決意している。
そして最後には「安倍政権下での憲法改正議論に反対」を訴えていた野党議員についても言及した。
山尾しおり議員 憲法改正の議論に意欲を示す
安倍総理の理念や憲法観は私とは随分違った。違っていいのでせめて誠実な答弁が欲しいと国会で歯噛みをすることもたくさんあった。それでもなお、7年半との長きにわたって、体力の限界まで一国の総理として務めを果たされたことに、心から敬意を表したいと思う。本当にお疲れ様でした。
(中略)
そういえば、「安倍政権下での憲法改正議論に反対」と言っていた人々とも、これで議論できるようになるんだろうか?
引用:山尾しおり議員のTwitterアカウントより
①安倍総理の理念や憲法観は私とは随分違った。違っていいのでせめて誠実な答弁が欲しいと国会で歯噛みをすることもたくさんあった。それでもなお、7年半との長きにわたって、体力の限界まで一国の総理として務めを果たされたことに、心から敬意を表したいと思う。本当にお疲れ様でした。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 28, 2020
②総理が代わるからといって、政治が改善されるわけではない。「人」に問題があるのではなく「システム」に課題があることが早晩明らかになるだろう。
そして、その課題の本質は、硬直化して変われない自民党と、その自民党のオルタナティブになれない野党にあると思う。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 28, 2020
③変われない自民党を批判するより、自民党に代われる政党を目指したい。有言実行は他者批判より説得力があることを証明したい。次の総理が誰であっても前向きな提案をし、誠実に議論し、共に変化を受け入れて、国民に必要な政策を実現する。そういう政党として発展できるように準備します。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 28, 2020
④そういえば、「安倍政権下での憲法改正議論に反対」と言っていた人々とも、これで議論できるようになるんだろうか?
— 山尾しおり (@ShioriYamao) August 28, 2020
特定野党はこれまで幾度となく憲法審査会を欠席してきた。当然だ。安倍政権下で憲法改正は絶対に行われてはいけない。
安倍政権は選挙でも憲法改正を主張して何度も勝ってきた政権だ。世論調査では「憲法改正に反対」の人のほうが多い。それでも万が一国民投票が実施されたら、憲法改正が現実のものになりかねない。何としても阻止するのが野党の役目だ。
憲法審査会を開かせない。改正から遠ざけるために、野党は尽力してくれた。
しかし、最近は提案型で議論する姿勢を見せている国民民主党の山尾しおり議員が、憲法改正議論に応じてこなかった野党に対して皮肉なツイートを投稿している。
「安倍政権ではないなら、議論を進めるべき」という意見のようだ。
核心を突く指摘だが、当然ながら議論に応じられるわけがない。他の条文ならまだしも、特に憲法九条だけは永遠に議論するべきではない。日本に平和をもたらしているのは憲法9条の存在が大きいからだ。
それに憲法の議論よりも重要な問題がある。「森友学園」「加計学園」「桜を見る会」、そして河井夫妻や秋元司氏といった逮捕者の存在だ。安倍政権には終わっていない問題が山積みなのだ。
安倍総理の辞任に関係なく、憲法改正の議論は未来永劫進めるべきではない。GHQに押し付けてもらった日本国憲法だ。この宝は永遠に守ろう。