政治

アイヌの先住権確認でサケ漁の法規制を巡り、初の提訴〜「政府は先住民族に権利を」

北海道浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が8月17日、国と道を相手に先住権の確認を求めて、札幌地裁に訴訟した。

提訴内容は「鮭漁を禁じる法や道規則が適用されないことの確認」とのこと。

原告側は、先住民族と呼ばれるアイヌ民族が生活のために河川でサケを捕獲することは、「先住民族の権利に関する国連宣言」が認める先住権に当たると主張

ちなみに先住民族が「先住権」の確認を求める裁判は国内で初である。

アイヌの先住権確認で漁業権を巡り、国と北海道を訴える

 北海道浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が17日、生活のために河川でサケをとることは「先住民族の権利に関する国連宣言」が認める先住権に当たるとして、サケ漁を禁じる法や道規則が適用されないことの確認を国と道に求め、札幌地裁に提訴した。アイヌが先住権の確認を求める訴訟は初めて。

訴状によると、原告は同町を流れる浦幌十勝川の周辺に江戸時代から存在した地域集団(アイヌ語で「コタン」)の子孫。現在、水産資源保護法や道の内水面漁業調整規則は伝統儀式であっても知事の許可なくサケをとることを禁じているが、コタンは明治政府が北海道開拓で漁猟権を侵害するまで日常的にサケ漁をしていたとして「権利を引き継いでいる」と主張する。

これに対し、国は明治以降の同化政策でコタンは消滅し、サケの捕獲権などを有するアイヌの集団は存在しないとの立場。先住民族の集団が伝統的に使用してきた資源などに関する権利を明記した国連宣言(2007年)に賛成し、19年4月に成立した「アイヌ施策推進法(アイヌ新法)」でアイヌを「先住民族」と明記する一方、先住権に触れなかった。

提訴後の記者会見で、ラポロアイヌネイションの長根弘喜会長(35)は「アイヌが元々持っていた権利をはっきりさせたい。自分たちの手で堂々とサケをとり、生活の基盤にしたい」と話した。国と道は「訴状が届いておらずコメントできない」としている。【山下智恵】

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/5a588e5145a12793be378bcdd95e26f88916cbbb

アイヌ民族の悲痛な思いが詰まった提訴となりそうだ。

北海道浦幌町のアイヌ団体は国と道を相手取り、「地元の川でサケを捕獲するのは先住民族の権利だ」と主張して漁業権を求めてきた。先住民族が先住権の確認を求める裁判は国内初のことである。

原告は浦幌十勝川の周辺に江戸時代から存在した地域集団で、アイヌ語で「コタン」と呼ばれる集団の子孫だそうだ。伝統的に占有してきたとされる土地や資源の利用について、「権利を引き継いでいる」と主張している。

アイヌ民族とは日本列島の北部周辺で生活していた先住民族で、主に北海道地域の先住民族を指す。言語も日本語とは異なり、「アイヌ語」を話す。アイヌには自然界すべての物に魂が宿るという独特の宗教観がある。

政府もアイヌ民族への支援措置を実施するために、「アイヌ施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本方針」が令和元年9月6日に定められた。そして新たに制定された法律「アイヌ施策推進法」で認められた計画は、自治体を通して国から交付金が得られる。

この法律は「アイヌ新法」と呼ばれている。

【参考】

アイヌ政策[内閣府]
https://www8.cao.go.jp/ainu/index.html

アイヌ施策推進法・アイヌ政策推進交付金の概要
https://www.city.sapporo.jp/shimin/ainushisaku/suishin-iinkai/documents/shiryo4_1.pdf

先住権について触れられなかったアイヌ民族は、今回の提訴で権利の獲得に本気であることを示した。

日本政府はアイヌ民族の権利を奪うな

アイヌ民族やアイヌ新法については、保守論客を中心に否定的な意見が出ている。

特にアイヌの息子である砂澤陣氏、元北海道議会議員の小野寺まさる氏が様々な資料や事実に基づく反論を展開していることは有名だ。

  • アイヌは先住民族ではない
  • アイヌ利権が発生している
  • アイヌは反日左翼に利用されている
  • アイヌ協会の幹部にチュチェ思想信仰者がいる

彼らはアイヌ文化を否定しているわけではない。しかし、曖昧な定義で「先住民族」と決めつけたり、多額の資金が特定の役員に渡ったり、生活様式や踊りが作り上げられたものだったり、そしてなぜか北朝鮮の主体(チュチェ)思想が関わっている点など、様々な問題を指摘している。

現に政府はアイヌ新法を定め、ウポポイを中心にアイヌに関する事業は何億単位で動いている。もちろんそれは税金であり、保守界隈からは「アイヌ利権」と批判されている。

共同通信が2020年4月18日に報じた「病気の神よ、近づかないで アイヌ民族が祈りの儀式」で紹介された”伝統的な踊り”は、多くの指摘があった。

以下がその動画である↓




出典:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1594074651/

共同通信の記事
https://www.47news.jp/4731220.html

ネットでは「あの半島の民謡かよ」と、チュチェ思想研究会に関係する勢力が創作した踊りだと疑問の声が上がった。

ちなみに本来のアイヌは「ムックル」という楽器を使うらしく、神への感謝を込めた素朴な踊りとのこと。

以下の動画がそれに該当する↓




出典:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1594074651/

またTwitter上では「1919年に撮影されたアイヌの踊り」と、動画を投稿した方もいる。

確かに、スピーカーやマイクを使って歌を歌い、音楽を流しておきながら「伝統的な踊り」はなかなかのセンスだろう。共同通信が報じた踊りを見た多くの方々は疑問に思ったかも知れない。

しかし、それでもアイヌ新法は可決されているのだ

たとえ曖昧な定義でも、先住民族と決めつけたら先住民族なのだ。アイヌ協会さえ許可すれば「あなたも今日からアイヌ民族」と認定される驚きの申請だとしても、守られるべき存在なのだ。

北朝鮮のチュチェ思想が入り込んでいようとも、アイヌ民族には多くの特権を与えなければいけない。左翼による補助金ビジネスだと疑われようが、伝統ある「病気の神よ、近づかないで アイヌ民族が祈りの儀式」を守り、文化を受け継がなければならない。

だからこそアイヌ新法が制定されたのであり、嘘でも捏造でも何でもないアイヌ文化を守っていくことが日本の正しい選択だ。保守界隈が指摘している問題点は、事実かどうかに関係なく大した問題ではない。

おそらくは今後、全国各地でアイヌ団体が誕生すると思われるが、アイヌ民族は先住民で尊い存在である。

彼らの権利を無条件で保護していこう。

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