政治

合流新党の参加者は149人 枝野氏と泉氏が10日に代表選出馬へ 新党名と同時投票

立憲民主党と国民民主党などは4日、合流新党には149人が参加すると発表した。

旧民進党の結党時である156人に迫る規模であり、野党第一党としての再編に期待がかかる。

10日には枝野氏と泉氏が争う形で代表選が行われ、新党名の投票も同時に実施される予定だ。

ちなみに国民民主党からは22人の参加が見送られている。

合流新党の参加者は149人 国民の22人は加わらず

 国民民主党の泉政調会長は4日午前、国会内で記者会見し、立憲民主党などとの合流新党の代表選に立候補することを正式に表明した。消費税減税などを訴え、自公政権に代わる野党勢力の結集を訴える。新党名には「民主党」を掲げるとしている。泉氏は「風通しのよい党運営を実践したい」と語った。

立民の枝野代表も4日午後に記者会見し、立候補を表明する。代表選は7日告示、10日投開票の日程で、新党名を選ぶ投票と同時に行われる。

一方、立憲、国民両党は4日午前、両党などによる合流新党の参加者が149人(衆院106人、参院43人)となったと発表した。国民所属62人のうち22人が不参加だった。

立民は89人のうち、須藤元気参院議員を除く88人が参加する。国民からは40人、野田佳彦前首相や岡田克也元外相らのグループからは計18人が加わる。

引用:https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200904-OYT1T50168/

150人規模の見通しが立っていた合流新党は、衆院106人と参院43人の合計149人の参加者となった。2016年に結党された旧民進党(旧民主党と旧維新の党の合流新党)156人に匹敵する規模となった。

合流新党には大物議員の参加が目立つ。

元自民党で無所属の中村喜四郎議員、旧民主党を離党した小沢一郎議員、そして岡田克也議員や野田佳彦議員が合流新党に参加する。

「クイズ王」と呼ばれ、ネット人気の高い小西洋之議員も加わるそうだ。また国民民主党の古賀ゆきひと参院議員も合流新党に参加する意向を表明しており、強力な人材が揃ってきている。

国民民主党は22名が不参加となった。合流新党の綱領に「原発ゼロ」が盛り込まれたことから、産業別労働組合の組織内議員9人が合流に不参加となっている。合流すれば、電力関連の労組から支持を得られないことは明確だ。当然の判断と言える。

玉木雄一郎代表や前原誠司議員といった、民主党系の保守派議員が参加を見送っていることから、合流新党はさらに左傾化すると予測される。

ちなみに合流新党への募集期限は3日までとなっているが、今後も合流参加を表明する議員がいるかどうかはわからない。

枝野氏と泉氏が代表選出馬 新党名と同時投票

合流新党の党代表選挙は7日が公示日となり、10日に投開票が行われる。立憲民主党の枝野幸男氏と国民民主党の泉健太氏が代表の座を争うようだ。

合流新党への期待は大きい。毎日新聞の世論調査でも、なんと17%もの国民が「期待する」と回答しているのだ。支持率が一桁台の立憲民主党や国民民主党にとって、ただのアンケートとはいえ二桁に乗せたことは非常に大きい。

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代表選と同じ時タイミングで新党名の投票も行われる。17%の国民が期待する新党が、10日に誕生するのだ。しかもさらに保守色を削ぎ落とした左派政党として。

先述のように、連合系議員の不参加によって組織票を取り込むチャンスを逃した可能性が高い合流新党。しかも国民民主党が持つ資金50億円の行方は、合流新党にどれだけ配分がいくかわからない。

金と票に恵まれない合流新党なだけに、代表や党名は重要だ。近年、民主党系は党名がコロコロ変わりすぎと思われている。政権に立ち向かう新たな野党として、今度こそインパクトを与えなければならない。

左翼系の論客も自民党総裁選に関心が向きすぎており、合流新党の話題があまり盛り上がっていない。ただでさえ支持率が一桁台と低い政党なのだから、今こそ応援するべきだ。

今年1〜2月の国会で新型コロナにほぼ触れず「桜を見る会」の追求に勤しんでいた立憲民主党のように、合流新党には今後もスキャンダルで政権を批判していただきたい。

来たる解散総選挙に向けて、支持率一桁台の政党同士がどれだけ足並みを揃えられるのか注目である。

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