自民党の世耕弘成参院幹事長は6日の記者会見で第3次補正予算について言及した。
国債を財源に「30兆円くらいの規模があってもいい」と述べており、政府支出の必要性を強調した。
これには国民民主党の玉木雄一郎代表も評価しており、自身の「100兆円経済対策」を改めてTwitterに投稿している。
自民・世耕氏、3次補正予算に言及→国民・玉木代表「自民党も前向きになってきた」
自民党の世耕弘成参院幹事長は6日の記者会見で、新型コロナウイルス対応のための令和2年度第3次補正予算について「個人的には10兆、15兆どころか、30兆円ぐらいの規模があってもいい」と述べた。
世耕氏は「日本経済はここからが正念場だ。1次補正、2次補正が止血措置のような形で効き、日本経済の基盤が壊れずにここまではこれた」と説明。「ここからは止血措置ではなく、景気対策や失業対策の観点でいけば、相当な金額の真水(国と地方の直接の歳出)がいる」と強調した。
財源に関して問われると、世耕氏は「国債を増発して対応するしかない。財源を気にして経済の基盤を壊したら、コロナ禍の収束後に経済が立ち直れない状況になる」と指摘した。
3次補正予算の規模感をめぐっては、下村博文政調会長が「10兆円から15兆円」が望ましいとの考えを示していた。
引用:https://www.sankei.com/politics/news/201106/plt2011060020-n1.html
お、自民党もだんだん前向きになってきた。いいことだ。
5月の時点で100兆円の経済対策を提案したが、1次、2次、3次補正予算あわせて100兆円はマスト。1次補正+2次補正で58兆円なので、40兆円は最低でも必要。追加の現金給付と消費税減税で26兆円。真水で30兆円は当然だ。 https://t.co/YgAg0RL60Y— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) November 6, 2020
Twitterの反応を見る限り、立憲民主党や日本共産党の議員は主に「学術会議問題」の追求を強めている。今回の世耕氏が言及した3次補正予算の「国債30兆円」について、野党で反応したのは国民民主党の玉木雄一郎代表くらいか?
他政党の野党議員は経済よりも重要な案件を抱えているのかもしれない。例えば「日本学術会議の任命拒否問題」だ。
筆者が見落としている可能性もある。きっと世耕氏の会見について言及している議員もいるはずだ。しかし、是々非々で政策議論を進める国民民主党とはモノが違う。立民や共産のように、政府への批判を強めてこそ「最強の野党」である。
やはり今は学術会議の問題が最優先課題だ。立憲民主党や日本共産党は絶対に手を緩めてはいけない。
景気対策よりも、今は日本学術会議の任命拒否問題だ。学術会議が終われば、まだモリカケに桜を見る会など問題は山積みである。立憲民主党や日本共産党にとって、経済政策の議論はそのあとでもいいだろう。