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日経平均株価、終値2万3465円でコロナ前に回復 菅長官の「アベノミクス継承」が影響か?

3日の東京株式市場では、日経平均株価が終値2万3465円で取引を終了した。

前日比で218円38銭高、新型コロナウイルスの流行で急落する前の水準を約6カ月半ぶりに上回った。

自民党総裁選に出馬を表明した菅義偉官房長官が「安倍路線の継承」を明言したことから、金融緩和路線の継続に投資家が安心したと見られる。

日経平均 終値2万3465円でコロナ前の水準以上 総裁選で菅氏への期待感?

 日経平均株価の3日の終値は前日より218円38銭高い2万3465円53銭と、新型コロナウイルスの感染拡大による急落前の2月21日の終値(2万3386円74銭)を上回った。2月20日以来の高値となる。

前日の米株式市場は、景気回復への期待などから、主要企業で構成するダウ工業株平均が大幅続伸。東京株式市場もこの流れを受け、午前中から「買い」の動きが広がった。

引用:https://www.asahi.com/articles/ASN934WR5N93ULFA010.html?iref=comtop_8_02

新型コロナウイルスの感染拡大により、2月後半から3月半ばまで急落した日経平均株価。しかし、菅官房長官が総裁選への出馬を正式に表明したことを受け、2月21日の終値は2万3386円74銭を超える高値となった。

菅氏は前日の記者会見で「アベノミクスをしっかりと責任を持って引き継いで、さらに前に進めていきたい」と述べた。日銀による積極的な金融緩和に加え、今後は景気を刺激する財政出動が期待される。

投資家の間では政策転換に伴うリスクが不安視される。安倍政権の支持率が20ポイントも上がったように、“安倍路線の継続”は国民から広く支持されているのだろうか?

消費税減税に否定的な菅義偉官房長官

 菅義偉官房長官は3日の記者会見で、経済対策としての消費税減税に関し「昨年10%に(税率を)引き上げた際、約2兆円を幼児教育や大学の無償化に当てている。消費税は社会保障のために必要なものだ」と述べ、否定的な考えを示した。

引用:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090300624&g=pol

異次元の金融緩和や積極的な財政政策を継続させ、景気後退に歯止めをかけたい政府。菅官房長官が総裁選に勝利し、その後”菅内閣”が誕生すればアベノミクスの継承で対策を継続させる。

投資家でもリスク回避の期待感が上がり、このまま行けば昨年12月の株価にまで回復するかもしれない。

しかし、菅官房長官は消費税減税に否定的である。消費が落ち込む中、減税対策は非常に効果的な政策と考える経済評論家も多い。国民の負担軽減について、菅官房長官はどう考えているのか。

「社会保障費を消費税で賄う」というデタラメな主張を展開する財務省に対し、やはり菅官房長官も説き伏せられてしまっているのかもしれない。

日経平均が回復しても、実体経済との乖離に向き合わない。”財務省の言いなり政権”が今後も続いてしまうのだろうか。

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