時事

草津町の新井祥子氏が記者会見「性被害は事実」→刑事告訴も民事訴訟も保留の理由は?

群馬県草津町の黒岩信忠町長から「性被害にあった」と告発したことで話題となった新井祥子元町議は18日、外国特派員協会で記者会見を開いた。

新井氏は「黒岩町長から性被害にあったことは事実です」と改めて主張し、議会での圧力やリコール運動を批判する形で訴えた。

新井祥子氏は2015年に黒岩信忠町長から性被害を受けたとして2019年に告発本を出すも、黒岩町長から「事実無根、名誉毀損だ」として提訴されている。

性的被害告発で失職の新井氏「リコール前から圧力」

・群馬県草津町の黒岩卓町長(71)から性被害を受けたと告発し、解職請求(リコール)に伴う住民投票で失職した新井祥子氏(51)が18日、都内で記者会見を開いた。
・新井氏は「性被害は事実です。町長や議長を始めととする議員がうそと決め付けていた。リコール以前から、私や私の支援者には中傷やデマなどの圧力がかけられていた」と訴えた。
・新井氏は現在、黒岩町長から名誉毀損(きそん)の疑いで刑事告訴されているほか、民事でも争っている。「さまざまな圧力、嫌がらせをされている中で、それらの対応に追われている。自分の刑事、民事にまで対応が及びません」と語り、自身の訴訟については検討中とした。
・新井氏は19年11月に電子書籍で「町長室で町長と性行為をした」とする内容を配信。同12月、新井氏の議会での発言が言論の品位に欠けると議会から除名処分を受けたが、取り消しを求め県に不服申し立て、今年8月に取り消された。
引用:https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202012180000433.html

あわせて読みたい
【草津町】セクハラ告発の新井祥子町議、リコール成立 住民投票で失職賛成9割→「#草津温泉には行かない」トレンド入り群馬県草津町は6日、新井祥子町議に対する解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票を実施した。 セクハラ告発の新井祥子町議リコール成...

新井祥子町議が刑事告訴も民事訴訟も保留の理由は?

外国特派員協会で記者会見した新井祥子氏。「性被害は事実です」と改めて主張するが、民事訴訟も刑事告訴も保留にしている。なぜ保留にするのか?

新井氏は刑事告訴に関して、群馬県警に「告訴したい」と申し出ている。「黒岩町長は地元の警察と懇意にしている」と聞かされていたことから、草津町ではなく県警に申し出たとのこと。しかし、県警に対しても「不審に感じたことがあった」ことから保留にしていると話す。

民事訴訟も「常に頭に入れている」とするが、現在は黒岩町長から提訴されている状況で余裕がないこと、そして議会での圧力などを理由に提訴は検討中とのこと。民事訴訟も刑事告訴も躊躇う中、記者会見を開く勇気は備わっている新井祥子氏の強い精神力に敬意を表したい。

犯行があったとされる2015年1月8日、町長室を訪れた新井祥子氏が盗聴した音声データには、性被害や肉体関係が存在するようなやり取りは無かった。自ら出した証拠が「性行為は無かったと証明してしまうかもしれない」という。

客観的に見れば新井氏にとって性被害があったことを正当化するには難しい状況だろう。自称リベラルや自称人権派、フェミニストらが後押しするも、先日はフラワーデモが炎上するなど風当たりは強い。

それでも世間の批判や反論に負けず、新井祥子氏には黒岩町長からの提訴に打ち勝てるよう、最後まで諦めずに頑張っていただきたい。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。